九条の会:集団的自衛権行使容認に反対 都内で集会

毎日新聞 2014年11月24日 20時11分(最終更新 11月25日 01時44分)

銀座数寄屋橋交差点で集団的自衛権行使反対、改憲反対を訴える「九条の会」のパレード=東京都中央区で2014年11月24日午後3時18分、梅村直承撮影
銀座数寄屋橋交差点で集団的自衛権行使反対、改憲反対を訴える「九条の会」のパレード=東京都中央区で2014年11月24日午後3時18分、梅村直承撮影

 憲法9条の堅持を訴える市民団体「九条の会」は24日、東京都千代田区の日比谷公会堂で集会を開き、12月2日公示、同14日投開票の衆院選に向けて、憲法改正に意欲を示す安倍晋三政権に対抗する勢力の結集を呼び掛けた。全国各地から約2500人が参加。集会後はJR東京駅近くまでの約2キロをパレードし、集団的自衛権の行使を認めた閣議決定の撤回などを求めた。

 集会では呼び掛け人で憲法学者の奥平康弘・東大名誉教授が「アベノミクスという限られた観点から総選挙に出たことは驚き。支配層の思惑に対し我々の政治的努力が問われている」と強調。同じく呼び掛け人で作家の澤地久枝さんは「安倍内閣に反対の一点で戦えないか」と訴えた。

 パレードでは先頭集団が横断幕を広げたり、各自がのぼりを掲げながらシュプレヒコールを上げた。東京都小平市のNPO理事長、木村重成さん(68)は「党派を超えて世界に誇る憲法9条を守っていきたい」と話した。【和田浩幸】

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