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「起業」の話題って需要あるのかな。このまえホッテントリに上がってたから僕も書いてみるよ。
「君にそんなこと分かるの?」って思うかもしれないけど、僕だって最初からこんな腑抜けじゃなかったんだ。若いときには「天才か大馬鹿のどちらか」と呼ばれたほどの男なんだよ。
僕のいまの目標は1000年経っても色あせない伝説の記事を書くことなんだけど、26歳のときは日本一の会社を作ることだったんだ。当時は布袋寅泰さんの影響をモロに受けて「命は燃やし尽くすためのもの」だと固く信じてたんだ。
僕は、20歳のとき会社に勤めてから、3年経ったある日、仕事やその仕組みについて大きな疑問を持ったんだ。もっと良いやり方があるんじゃないかって。それから3年で500万貯めて起業したんだ。
結論から言えば、失敗だった。失敗というか、このままじゃ時間が足りないって気がついて1年でやめちゃったんだ。正攻法でゼロから勝負するには人生って短すぎるよね。それに僕はそもそも仕事が好きじゃないし、お金も欲しくないってことが分かったんだ。それを知っただけでも得るものはあったんじゃないかな。人は想像以上に自分を知らないよ。
前置きが長すぎるね。
僕のことなんかどうでもいいんだよ。これから起業する、もしくは起業を考えてる人がいたら、3つだけアドバイスしたい。起業の本とかは読んだことないから、見当違いかもしれないけど、僕なりの考えを書くよ。
なんで起業したいの?
まず、起業したいと思った「動機」を整理してみよう。お金が欲しいだけなら、株を買うのも不動産に投資して転売するのも同じだよ。会社員をやめて起業する必要があるのかな。
起業して何をやりたいという確固とした理想はある?
あるとしたら危険だよ。ビジネスって自分の思い通りにやって成功するほうが稀なんだ。それより、その周りにチャンスがある場合が多い。お金のため、ステータスのために起業したひとは、当初の予定と違っていても方向転換しやすいんだけど、自己実現のために起業すると、周りにあるビジネスチャンスを見逃す可能性が高い。
陳腐な例えだけど、あなたがラーメン好きでラーメン屋さんを始めたとするよね。でも途中で蕎麦屋さんの方が儲かりそうだって分かったとき、あなたは蕎麦屋さんになれるかな。なれないと思ったら、起業なんかやめて趣味でラーメン作ってる方がきっと幸せ。
3年続けて!
勘違いしてほしくないけど精神論じゃないんだ。もしも起業してしまったら、ともかく3年続けてみて。ある芸人さんが「続けてたらなんかある」って言ってた。その「なんか」が何を指してるかは分からないけど、3年経てば何かしら変化するって意味。宝くじに当たるかもしれないし事故で死ぬかもしれない。人生どんなに上手くいっていても、3年後はどうなるかわからないんだ。良くも悪くもね。だから全然儲からなくても3年は続けてほしい。自分の選択の結果をその目で見届けてほしい。そのための準備と計画も必要だよ。