中小企業で経理担当として働いていた30代の女が、会社の金を横領し、私的に流用していたとして警察に検挙された。女は会社の金を、大学時代の借金の返済やブランド品の購入、5000万ウォン(約530万円)相当の全身整形手術、乗馬などの高級レジャーなどに使い、挙句の果てには交際相手の男性の学費まで出していた。
ソウル城東警察署は、2009年10月から今年9月にかけ、知人の銀行口座を取引先の口座であるかのように見せ掛け、5年間に会社の金9億6000万ウォン(約1億200万円)を横領したとして、釜山市の衣類関連会社の経理担当社員の女(32)を逮捕した、と24日発表した。
2008年にこの会社に入社した女は、真面目な性格で経営陣から信頼され、会計に関する仕事を全て任されていた。そんな女の犯行は、会社の経営権が会長の息子に移行される過程で発覚した。警察の関係者は「本社のある釜山に住んでいる会長は、ソウルの支社に勤務する女を、法人名義の通帳や会社のほかの通帳を全て預けるほど信頼していた。結婚式のときには手を取って式場に入ると約束するなど、実の娘のようにかわいがっていた」と話した。