2014年11月25日11時05分
1966年の事件で死刑が確定し、再審開始決定で釈放された袴田巌さん(78)らは24日、上川陽子法相あてに冤罪(えんざい)による処刑を防ぐための制度改正や死刑制度廃止に向けた検討を速やかに始めるよう要請書を提出した。
袴田さんらが同日、静岡市内にある上川氏の後援会事務所を訪ねて、要請書を提出した。
要請書では静岡県で54年に起きた幼女誘拐殺人事件について死刑確定後、89年に再審無罪が確定した「島田事件」について触れ、「冤罪の人間を処刑する危険性を如実に示している」と指摘。「死刑廃止を求める国際社会からの声に真摯(しんし)に向き合うべきだ」などとして、死刑執行を直ちに停止することも求めている。
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朝日新聞社会部
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