公表事項

新嘗祭について

天皇陛下には,ご病状に関する皇室医務主管および東大病院の担当医師の判断に沿い,来週に予定されている新嘗祭へのお出ましを差し控えられることになりました。

なお,皇太子殿下は,夕の儀及び暁の儀の両儀式とも,儀式の半ば過ぎに,拝礼のために参進され,皇族及び諸員による拝礼の前に退出なさいます。

平成23年11月18日:宮内庁

新嘗祭について

今般,皇室医務主管より,専門医からの報告として,本年2月に行ったご検査の結果判明した冠動脈の狭窄状況により,陛下が,長時間にわたってお祀りを行われることには,様々なリスクがあるとの指摘があった旨連絡がありました。このため,今年からは,そのリスクを少しでも軽減するという観点から,新嘗祭における陛下の神嘉殿へのお出ましの時間を短縮し,夕の儀も暁の儀と同様,儀式の半ばより出御され,また,両儀式とも,皇族及び諸員による拝礼前にご退出されることをお願い致しました。ちなみに,昭和天皇は,69歳になられた昭和45年,新嘗祭の暁の儀へのお出ましを取り止められ,夕の儀だけにお出ましになりましたが,翌46年,70歳になられてからは,その夕の儀においても時間を短縮され,儀式の半ばから出御され,早めにご退出しておられました。なお,今般医師からは,陛下のご年齢に鑑み,陛下にも,この時からの昭和天皇の御拝と同様に遊ばして頂きたく願い上げましたが,やはり夕,暁ともに遊ばすとの仰せがあり,両儀式を上記のような出御,ご退出によって遊ばして頂くようお願い致しました。

平成23年11月1日:宮内庁