2014.11.25 10:00(5/5ページ)

【出動!特命記者】大リーガーの給与事情 マー君への振込み、1億4515万円ずつ月2回

特集:
田中将大
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★MLBの納税は

 米国は国(連邦)だけでなく、試合を行った州ごとに滞在日数や試合数に応じた税金を納めなければならない。「どこの州で年間何日間、稼いだか(働いたか)」を、その州の税率に合わせて納税する。例えば「今年はボストンで9試合したからマサチューセッツ州へ支払う税金はいくら」といった具合だ。今季のヤンキースの公式戦を例にとれば、地元ニューヨーク州では交流戦を含めて83試合、フロリダ州で10試合、メリーランド州で9試合…など、計12州に納税義務が発生する。

メジャーとマイナーを日割りで計算

 メジャー各球団が支配下に置く選手枠は40人。ただ、マイナー契約でもメジャー昇格が期待される選手ならば、「スプリット契約」を結ぶことが多い。今季、メッツでプレーした松坂らが、このタイプ。開幕をマイナーで迎えたが、メジャーに昇格すれば、年俸が上がる内容だ。
 シーズン中にメジャーとマイナーの両方に在籍した場合、球団側は一年を183日(6カ月分)とみなし、日割りで計算。例えばマイナー期間は年俸10万ドル(約1180万円)、メジャーに昇格すれば200万ドル(約2億3600万円)という「スプリット契約」を結んだ選手がメジャーに1日在籍すれば、約129万円(2億3600万円÷183日)の日当が支払われる。マイナー1日あたりの約6万4000円(1180万円÷183日)との差は大きい。

日本のサラリーマンの平均給与は…

 国税庁の民間給与実態統計調査(2013年分)によると、給与所得者の平均給与は414万円。正規雇用の平均給与は473万円となっている。これをボーナスなしで考えて12分割し、所得税や社会保険の控除を単純計算すると月々の平均手取り額は32-33万円程度となる。

(紙面から)