★メジャーならではの豪華“特典”
メジャーには日本では考えられないような豪華な特典も契約条件に付けられる。昨オフ、ヤンキースと契約した田中の場合、3万5000ドル(約364万円、以下すべて当時のレート)の引っ越し費用、年間10万ドル(約1040万円)の家賃、8万5000ドル(約884万円)の専属通訳への給料、日米間のファーストクラスの航空券4往復分(約800万円、本人分を除く)などの諸経費が支給された。
松坂が2007年にレッドソックス入りした際、ボストンと日本を年に8往復できる契約が付帯された。08年にドジャースへ移籍した黒田は自身とは別に家族の通訳を雇い、英語レッスンも条項に入れたという。
★チップもケタ違い
米国には日本ではなじみの薄い「チップ」の慣習がある。メジャー各球場のクラブハウスには、スパイクの手入れやユニホームの洗濯などを担当する職員がいる。給料は球団から支払われるが、選手からのチップを想定して設定されているため、極めて安価。選手はクラブハウス担当職員のリーダーに現金や小切手でチップを渡す。金額は選手が自身の年俸などで決めるが、1日あたり500ドル(約5万9000円)も渡す選手がいる。今回の日米野球では、日本の焼き肉店で数人の選手で食事をした際、一人が食事代60万円を支払い、もう一人が同額(60万円)のチップを置いていったという豪快なエピソードがベンチ裏から伝わってきた。