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米ミズーリ州の黒人少年射殺 警察官を起訴せず11月25日 12時23分
ことし8月アメリカ中西部ミズーリ州で黒人の少年が白人の警察官に射殺された事件で、地元の大陪審は少年を撃った警察官を起訴しないことを決め、反発する住民たちの抗議デモで混乱が広がるおそれも出ています。
この事件は、ことし8月アメリカ中西部ミズーリ州ファーガソンで18歳の黒人の少年が白人の警察官に銃で撃たれて死亡したもので、警察に抗議するデモの参加者の一部が暴徒化して略奪を行うなど混乱が広がり、警察が装甲車や催涙ガスなどを使って対応する事態となりました。
地元の住民から選ばれた陪審員からなる大陪審は、少年を撃った警察官の刑事責任を問うために起訴するかどうか審理を続けてきましたが、24日、起訴を見送る評決を出しました。
この事件を巡っては、黒人を中心とした住民が「人種差別が背景にある」と反発を強めていました。
これに対し、混乱に備えミズーリ州のニクソン知事は17日から非常事態宣言を出して、州兵の動員も準備して治安の維持に当たっていますが、警察署の前には大勢の住民が集まり始めており再び混乱が広がるおそれも出ています。