HDDのフォーマット？の違い FAT32やNTFCとMBRやGPTはどう違う物ですか？

HDDはいくつかの領域に分け、別々に管理することができる。
この領域が「パーティション」。

パーティションの中でデータをどうやって管理するかの違いが「ファイルシステム」。
代表的なものにFAT32、exFAT、NTFS、Ext4、HFS＋などがある。他にも多数。
ほとんどのファイルシステムでツリー構造が採用されていて、ファイルはフォルダに入れて管理される。
ファイルシステムごとに「どこにどんなファイル、フォルダがあるか」というファイル管理情報の書き方が異なる。
FAT32だとFile Allocation Table、NTFSだとMaster File Tableというものにファイル管理情報を書き込む。

HDDをいくつかのパーティションに分けると、当然どこかに「どこからどこまでが1つ目のパーティション、どこからどこまでが2つ目のパーティション…」といった情報を書き込む必要がある。
このパーティション管理情報の書き方が「HDDのフォーマット」によって変わってくる。
今のところMBRとGPTの2種類しかない。

HDDをMBRまたはGPTでフォーマットすると、HDDの先頭にパーティション管理情報を書き込むためのスペース（パーティションテーブル）が用意される。
このスペースが、MBRでは4パーティション分、GPTでは128パーティション分ある。だからMBRではプライマリパーティションは4つまでしか作れない。
1パーティション分のスペースもGPTの方が広く、「どこから」「どこまで」を書き込むスペースがMBRでは2TiB分、GPTでは8ZiB分ある。だからMBRでは2TiBを超えるHDDを扱えない。

ちなみに自分の手元には「MBRでフォーマットし、第1、第2パーティションをそれぞれExt4、Linux-SwapでフォーマットしたHDD」「GPTでフォーマットし、第1パーティションをNTFSでフォーマットしたSSD」などがある。
パーティション編集ソフトで適当に弄れば、「MBRでフォーマットし、第1、第2、第3パーティションをそれぞれNTFS、FAT32、Ext4でフォーマットしたHDD」「GPTでフォーマットし、第1、第2、第3、第4、第5パーティションをそれぞれNTFS、FAT32、Ext4、NTFS、FAT32でフォーマットしたHDD」なんてものも作れる。

簡潔にまとめると、「どこからどこまでが1つのパーティション」という情報を管理するのがHDDのフォーマット（MBR、GPT）。
そのパーティションの中で「どこからどこまでが1つのファイル」という情報を管理するのがファイルシステム（FAT32、NTFSなど）。