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莫大な経済効果 NHK朝ドラ「マッサン」1話あたりの制作費は?

日刊ゲンダイ 11月6日(木)15時11分配信

 放送開始から5週連チャンで平均視聴率20%超えをマークするNHK朝ドラ「マッサン」。泉ピン子(67)や堤真一(50)ら脇役の演技が人気を牽引しているなんて声もあるが、最大の功績はシャーロット・ケイト・フォックス(29)の魅力に尽きるだろう。

 50年以上続く朝ドラ史上初の外国人ヒロイン、エリー役を演じる彼女の存在はデカい。5日に日本外国特派員協会で行われた会見で、制作統括の櫻井賢氏から「彼女を起用できたことは、宝くじで1等当せんしたようなもの」と絶賛されていた。

 外国人記者の間でもマッサン人気は絶大。興味シンシンといった様子で「予算はいくらか」と制作費に関するクエスチョンも飛び出した。櫻井氏は具体的な額について明言を避けたが、NHKが公表する「収支予算と事業計画の説明資料」(平成26年度)によると、大河ドラマやBS時代劇、朝ドラの制作費の目安は1話あたり990万円〜5830万円。大河や時代劇に比べ、1話=15分番組と放送時間の短い朝ドラの1回分が990万円と考えるのが妥当だろう。それでも、1作品(計150回)で総額14億円超のビッグプロジェクトである。

■「竹鶴」もバカ売れ

「08年前期の『つばさ』の舞台が埼玉県となり、“全都道府県制覇”とニュースになりましたが、日本各地を物語の舞台としてスポットをあててきた。NHKにとって、朝ドラは伸び悩む大河以上に受信料徴収を促すための重要なコンテンツ。関連グッズも販売すればバカ売れ状態で、あらゆるところでカネを生む『金の卵』なのです」(放送ライターの堀江南氏)

 マッサンはニッカウヰスキー「竹鶴」の創業者夫婦をモデルに描いた作品。
 ドラマの影響で「竹鶴」は生産が追い付かず、品薄状態だという。この日の会見には主人公夫婦の孫にあたる竹鶴孝太郎氏も参加。

「夜にたしなむウイスキーが、朝の時間帯に放送されるドラマによって注目されるとは…。これがNHK朝ドラの威力なのでしょう」と目を細めていた。

 シャーロットが牽引する「マッサン」の経済効果に“みなさまのNHK”はホクホク顔だ。

最終更新:11月6日(木)15時11分

日刊ゲンダイ

 

泉ピン子

俳優・女優 泉ピン子(イズミピンコ)
誕生日:1947年 09月11日
星座:おとめ座
出身地:東京
血液型:B

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