悪食のゲーマーブログ

つれづれなるゲーマー日記。

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さて、今日レビューするのはこれ。

「ドーリィ♪カノン ドキドキ♪トキメキ♪ ヒミツの音楽活動スタートでぇ~す!」だ。


PVはこちら。


第一弾(ゲームシステム編)

http://www.youtube.com/watch?v=TvuNEq3e4Cc


第二弾(奏四君とのデート編)

http://www.youtube.com/watch?v=XGeiXEQJoq4


この先書かれていることで「・・・うん?」と思うことがあったら、

迷わずこのPVを見てほしい。特に第二弾。


では、レビューしていこう。



「ドーリィ♪カノン」はやぶうち優先生の少女マンガで、

現在も「ちゃお」で連載中の看板作品だ。

やぶうち優先生と言えば「少女少年」に代表されるように、

「止むを得ない理由で女装してヒロインを助ける主人公」という漫画が多い。

このドーリィ♪カノンも女装キャラクターがメインの話となっている。

そして本作は、この作品を漫画化したものだ。



宍戸心音は家がカラオケボックスを経営していて、本人も作詞・作曲が趣味の女の子。

中学校に進学して出会った美少年・奥田奏四に一目惚れし、それからというもの、

次々と創作意欲が湧いてきて作詞・作曲のペースが止まらなくなってしまう。




そんなある日、経営するカラオケボックスで奏四君が女性ボーカルの歌を歌い、

さらに表示された点数を写メっているのを見つける。

慌てた奏四君は、口封じのために「俺と付き合ってほしい」と心音に告げる。

「(俺ほどのイケメンと付き合えるなら口封じになるだろ・・・!)」という妙な自信を持った行動

であったが、心音の方は「え、何これ現実?いいの?」といった感じで困惑。

さらに奏四君はダメ押しで「何でも言うこと聞くから、このことは黙っていて!」と・・・

その後人権問題に発展する致命的な一言を告げてしまう。


この時点で心音は内心「ニヤリ」と笑ったらしく、それならば・・・と、

「遠慮なく言うことを聞いてもらうでーす!」と言い放ち、

女声のイケメン・奥田奏四を遠慮なく女装させて「カノン」として歌わせ、

その様子を動画撮影するという鬼畜外道な行動に出る。


奏四君にとって不幸だったのはこれだけではなく、

その動画はカラオケ屋店員の手でなんの承諾も得ず動画サイトへ

無断アップロードされ、

一日で再生数10万という記録を叩き出してしまうのだ!

たまたまその場に来ていた芸能会見者がそれを見ていて、

「だったら動画コンテストをやろう!」という話になり、副将でプロデビューまでできるという

とんでもないコンテストが始まってしまう。


・・・ここで素直に身を引いておけば良かったのに、

もともと女声を気にしていた奏四君は

「女装して歌うなんてと思ってたけど、オレの歌がたくさんの人に届いている・・・」と感動し、

「よし、コンテストに参加しよう!」と言い放つ。

どうも、この時点で彼の中の何かキケンがアブないものが目覚めたらしい。

こうして、心音と奏四のコンテスト参加生活がスタートするのだ。


・・・ひどくぶっ飛んだストーリーに思えるが、事実この通りなので仕方ない。



本作の目的は、奥田奏四が女装した姿「カノン」をプロデュースし、

再生数10万以上の動画を次々と作って動画コンテストに優勝することだ。

そのために必要な材料を集め、高い完成度の動画を作らなくてはならない。




プレイヤーである心音がしなければいけないことは3つ。


①街中を歩いて人々と話したり、問題を解決しながら「歌詞のカケラ」を集める

②街中の訓練スポットを使って奥田奏四の女子力ステータスを上昇させる

③お小遣いや入賞賞金で衣服を一定数買いあさり、奥田奏四をコーデする


この3つだ。

ひとつずつ説明しよう。


まずは「①街中を歩いて人々と話したり、問題を解決しながら「歌詞のカケラ」を集める」だが、

その名の通り、歩いて歌詞を集める作業だ。

本作はアニメのように話数形式になっていて、1話ごとに16個の歌詞のカケラがある。

これは後の「歌詞作成」にて使用するもので、町を歩く人と話すことで手に入る。

その他にも人探しといったイベントをこなすことでも入手することが可能だ。

最低8個のカケラを手に入れれば歌詞作成を行うことができる。

歌詞作成については後述。



「②街中の訓練スポットを使って奥田奏四の女子力ステータスを上昇させる」だが、

これもその通り街中の訓練ポイントで各種ステータスを一定値まで伸ばす作業である。

奏四君には「ラブ度」「センス」「ダンス」「アピール」「リズム感」の5つのステータスがあり、

動画撮影に必要な値まで伸ばしていなければ撮影することができない。

よって、ゲームセンターや学校の音楽室で訓練(ミニゲーム)を行う必要がある。

指定どおりのポーズを取らせて写真を撮る訓練や、お手本どおりにピアノを弾く訓練、

ゲームセンターで女装して歌って踊る訓練といった様々な訓練があり、

それぞれの訓練の結果ごとに各種ステータスが上昇する。

一定値まで上昇させることで「奏四君が(女子力に)自信あふれる表情になってる!」と言われ

動画撮影へと移行することができる。



「③お小遣いや入賞賞金で衣服を一定数買いあさり、奥田奏四をコーデする」というのも
その通りで、セレクトショップ等で指定された数のアイテムを買えばOK。

お金はパパからのお小遣いが2万円、入賞賞金が30万円と

財布に入りきらないほどにあるので

特に悩まなくても欲しいアイテムは大体全部買えちゃうぞ。



ちなみに奏四君の女装力は最初からカンストしていて、猫耳パーカーすら

このように自然と着こなすことができる。

あまりにも美少女過ぎて男がほっとかないレベルなのだが、残念なことに

熱烈に迫ってくるのはストーカーだけなのだ・・・。


本作は「ストーカー」の概念があり、マップ上で心音達を出待ちしていたり、

一生懸命探していたりする。

彼らに見つかると追いかけられてしまうので、全速力で逃げる必要があるのだ。

ストーカーには「学校イチのイケメン・奏四君のストーカー中学生」と、

「動画で興奮!カノンちゃんのおっかけストーカー」の2種類がいるので、

場合によっては途中のお店で奏四君を着替えさせてやり過ごす、といったアクションも必要になる。

といってもカノンのストーカーは目が悪いので、ちょっと着替えただけで難なくやり過ごせるのだが。


とりあえず言えることは、当たり前のようにストーカーが登場する本作が

いろいろとぶっ飛んでるということだな。



上の三項目を全てクリアすれば、いよいよ歌詞作成動画撮影に入る。


歌詞作成は集めた「歌詞のカケラ」を使って歌詞を作成していくモード。

それぞれの歌詞は4箇所が「○○○」になっていて、ここに集めたカケラから

気に入ったものを選んで入れる。

すると、実際にカノンがその通りに歌ってくれるのだ。

カケラにはそれぞれ属性があり、例えばコーデやステージまで含めて「キュート」属性で

まとめたいなら、歌詞もまたキュート属性の歌詞で固める必要がある。

方向性がバラバラだと高い評価の動画にならないので、しっかりカケラを集める必要があるわけだ。

歌詞選択と歌詞並び替えのミニゲームをクリアすれば、歌詞が完成。

次は動画撮影だ。




動画撮影ではまずステージを決める。

これもまた属性があるので、狙った属性どおりになるようにステージを選択。

撮影を開始したら「カメラ方向」と「ズーム」、「演出」と「フレーム」を駆使して映像を作っていく。

映すカメラを変えたり連続して演出を出したりするとコンボとなり、

どんどんカノンのテンションが上がっていく。一定以上上がるとフィーバーモードに突入。

キラキラの舞台でさらに動画の質がアップ!するわけだ。




完成した動画は自動的に動画サイトにアップされ、爆発的な勢いで伸びていく再生数を

見ることができる。

しっかりとコンセプトを押さえた歌詞・コーデ・ステージを作れれば、

10万回以上の再生数を叩き出すことだって簡単。

そりゃ、こんなかわいい女装男子がソプラノボイスで

キラキラ踊る動画なんて出てきたら

あっさり10万なんて超えるでしょうよ・・・!!


無事入賞すればその話はクリアとなり、次の話へ進むことができる。

全8話、漫画にはないオリジナルストーリーが楽しめるぞ。




ちなみに、ストーリーにおいて奥田奏四に人権は無い。

毎日放課後になればやってきた心音に拉致され、女装させられて街中を連れ回され、

時にはゲーセンで女装したままダンスを披露し、ミニゲームでは心音の言うとおりに

働かなければならない。

日が暮れるその時まで彼に自由は無く、皆が家に帰ってゲームしている時間も、

部活している時間も全て「心音との動画作成活動」へ投資される。

最初に握られた弱みに対して重すぎる対価だが、これを実直に守る奏四君は

漢気に溢れる好少年、ということだろう。

まあ、傍から見れば

「イケメンの弱みを握ってしこたま女装させて動画撮影して投稿して

10万以上の再生数を稼ぐ活動」

以外の何者でも無いのだが・・・。


さて、本作の欠点としては各種ミニゲームの面倒さと、町移動の面倒さ。

ステータスを一定以上まで上げるために同じミニゲームを何度も何度もプレイしなければ

いけないしのはちょっと大変だ。

それとマップ間移動はショートカットコマンドもあるものの、使うと時間が早く進んで

一日が早く終わってしまう、というのもジレンマ。

別に日数制限があるわけじゃないんだけど、やりたかったことを中断されて

また明日からスタート、というのは正直面倒でもある。

この時間要素はもっと他のやり方があったんじゃないのかな・・・とは思う。

といっても、欠点と呼べるのはこの2点ぐらいしかないのだが。



放課後に美少年を女装させてショッピングモールをデートという、インモラルかつクレイジーな

内容をあっさり具現化したゲームが、

この「ドーリィ♪カノン ドキドキ♪トキメキ♪ ヒミツの音楽活動スタートでぇ~す!という代物である。

この筋の趣味の人にはたまらない一作だろう。

原作漫画と一緒にオススメしたいゲームだ。

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