23日、中国紙・人民日報(電子版)は、蒼井そらが中国で人気者となったことは日本の芸能界の恥辱だとする記事を掲載した。写真は蒼井そら。

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2014年11月23日、中国紙・人民日報(電子版)は、蒼井そらが中国で人気者となったことは日本の芸能界の恥辱だとする記事を掲載した。以下はその概要。

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木寺昌人駐中国大使が北京に着任した際、初めてインタビューを行った中国メディアの記者は、極めて真面目な口調で「蒼井そらさんを日中民間交流大使に任命するお考えはありませんか」と質問した。だが、蒼井そらが中国でこれほど有名になったことは、日本の芸能界にとって恥辱でしかない。

日本人にとって、日本を代表する俳優は先日亡くなった高倉健だ。昭和の名優であり、日本人の美徳を最も備えた、いわゆる「男のなかの男」だった。代表作の1つである「君よ憤怒の河を渉れ(中国名・追捕)」は中国人にとって初めて目にした外国映画であり、高倉健の演じた主人公は中国人のあこがれの的となった。だが、日本が昭和から平成へと変わり、中国人が豊かになると日本へのあこがれが消え、より娯楽性の強い海外の映画やドラマが好まれるようになる。同時に日本社会も高倉健の活躍した時代とは大きく変わり、「オタク」や「草食男子」など個人の嗜好が重視され、社会に無関心な若者が増えている。高倉健の死は、われわれに多くのことを考えさせてくれた。

この記事に中国のネットユーザーは素早く反応。さまざまな意見が寄せられている。

「蒼井そらを民間交流大使に?記者はどんな顔して言ったんだ?」
「中国人にとっても恥辱ですから!」
「蒼井そらはきっと日本のスパイに違いない。中国人よ、気をつけろ!」
「中国政府は色情作品一掃運動をやっているのに、人民日報は臆面もなく蒼井そらの名前を載せるんだ!?矛盾してるだろ」(翻訳・編集/本郷)

蒼井そら:日本の女優でタレント。主に成人向け作品に出演している。中国では2010年ごろに爆発的人気となり、2011年には中国語のCDを初リリース。中国ファンからは「蒼老師(=蒼先生)」と呼ばれている。