電気自動車がどこにでもある未来は、一企業だけでは成しえない。たとえTeslaとその消費者自動車市場における成長が、どれほどもてはやされようとも。だからこそ、Elon Musk本人の口から、BMWとTeslaとの話し合いについて聞けることの意味は重要だ。たとえ非公式の話であっても。彼はバッテリーと充電器のテクノロジーに関する提携の可能性について語った。
Muskのコメントは、ドイツの週刊誌、Der Spiegelのインタビューで語られた。Muskは、将来のバッテリー技術や充電ステーションの共同開発の可能性について検討を始めたことを話した。これは両社の電気自動車の相互運用性を高めるとともに、電動自動車技術の進歩に寄与するものだ。
議論はBMWがコンパクトカーのi3およびスポーツカーのi8、といった電動車の製造で採用している技術にも及んだ。BMWはこれらの車種でシャシー構造にカーボンファイバーを使用し、車両全体を軽量化することによってバッテリーの再充電なしに長距離走行を可能にしている。
二社の間に何らかの正式な提携関係が生まれるかどうかを語ることは、現時点では時期尚早にすぎるが、EVの将来にとって明るい兆しであることには違いない。断片化した独自市場で各企業が他社を排除して自社技術に集中することは、化石燃料への固執と同じく、長期的に見て誰のためにもならない。
Muskは同社のMercedesとの提携についても言及し、最近MercedesがTesla株を手放したことに関わらず、協同作業を継続すると語った。Muskは、最近Toyotaが燃料電池車技術の追及を決定したことについての戸惑いも見せ、燃料電池自動車は、同等のバッテリー動力車の3倍ものエネルギーを消費すると指摘した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)
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