認知症の症状が出る前に血液でアルツハイマー病の前兆を捉える検査法を開発したと、国立長寿医療研究センターと、ノーベル化学賞受賞者で島津製作所の田中耕一シニアフェローらのチームが今月11日付の日本学士院発行の専門誌に発表した。高齢化社会の波が押し寄せるなか、老人をめぐっては“色恋詐欺”が危険視されている。
「お互い独り身で寂しいでしょ。一緒にいてくれるだけでイイ。子供なんていらないでしょう。もう、私は子供を産めない体だけど。2人だけでいた方が幸せ。私の資産はあなたのもの」
90歳の資産家未亡人から、まさかのプロポーズを受けた40代の介護職員男性は当惑した。老女は初期認知症で、娘と妹を混同したり、亡くなった夫や父のことを生きているものとして語ったりする。夫に先立たれ、娘、息子が家を出て、独り身でデイサービスに通い始め、話を聞いてくれる介護職員に恋心を抱いてしまったようだ。
「僕は職員として接していますが、財産に目がくらんで、婚姻届を老女に渡したら、すぐにサインしそうな勢いでしたよ。高齢者を色恋でだますのは簡単なので、ご親族には警戒なさるようお伝えしました」(介護職員)
東京のベッドタウンの高級老人ホーム職員からはこんな驚きの情報も。「美人の銀行員が週に2~3回、86歳のおじいさんのところに通って札束を紙袋に入れて持ち帰っている。認知症初期段階ですが、食事をしたことも忘れてしまう人なので、何百万円、銀行員に預けたか覚えていらっしゃらないかも。身内が面会にいらっしゃらないので、唯一、美人銀行員との面会を楽しみにして、外出の際も銀行に立ち寄り、その銀行員を追いかけているようです」
自分で判断できない状態になった人からカネを持ち出すのは、犯罪まがいではないのか。
詐欺研究家の野島茂朗氏は「金融機関の中には先が短い高齢者の資産を食い物にするような営業戦略を立てているところは少なくありません。また、投資詐欺もネットワークビジネス等、孤独な老人に交流の場を与えているのでカモにされやすい。交友関係が少ない分、ちょっとした異性との出会いに想定外に心トキメキ、愛情表現としてお金を渡してしまう。ご親族は要注意です」と指摘している。
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