トップ > 岐阜 > 11月25日の記事一覧 > 記事
岐阜<FC岐阜 ラモス元年>(下) フロント編
ラモス瑠偉監督の就任で脚光を浴びたサッカーJ2のFC岐阜。「ラモス効果」はチームの営業収入でも追い風になった。しかし、選手の大型補強などで経費も増大。強いチームづくりと財務改善との板挟みは続く。 ■入場者数が大幅増今季の営業収入は過去最高の約七億五千万円に達する見込み。昨年に比べ一億七千万円余の増収だ。だが、選手の大型補強などで営業規模は九億円に。単純な収支では、一・五億円の赤字となる見通しだ。 ラモス効果は確かだ。入場者数は主催二十一試合で昨年より六万人増の十五万九千二百五十九人に。一試合平均七千五百八十四人はリーグ八位、昨年比三千人増だ。六月のジュビロ磐田戦では過去最高の一万五千百三十八人を記録した。 入場料収入も、ほぼ倍増の約一億四千万円。応援グッズの売り上げも二千万円増の約五千万円に。県民の関心が数字に表れた。 ■広告伸び鈍く観客面では軒並み六、七割以上の増収となる中、伸び悩んだのが広告収入。昨年の二億六千六百万円からの伸びは約一億円で、四割増にとどまった。Jチームの多くは広告収入が最も大きな割合を占める。当初の期待ほど伸びなかったことも赤字の背景となった。 それでも、今季新たにユニホームの胸スポンサーとなった日本特殊陶業(名古屋市)は、来季の継続を表明。クラブ運営から今季に独立した後援会は、当初の会員目標を達成し、十五日に二千五百六十六万八千円をクラブに贈るなど、支援は広がりつつある。 ■財務改善が急務一方で重くのしかかるのはチーム人件費。今季は昨季より一・五億円増の四億円余に上った。来季は大幅に削減する案も浮上している。監督は、二十三日の記者会見で「せっかく火をつけているのに『花火のようだったね』とは絶対に言わせたくない。ただ、僕の力だけじゃ無理」と、来季に向けた補強が難航していることを明かし、人件費を巡るフロントの動きをけん制した。 今季を「先行投資の一年」と位置付ける恩田聖敬社長は、個人でクラブの筆頭株主となったJトラスト(東京都)の藤沢信義社長に追加支援は要請しない方針だ。 財務改善は待ったなしだが、来季も補強が欲しいところ。そのバランスをどうとるか。正念場に恩田社長の経営手腕が問われている。 (福沢和義) PR情報
おすすめサイトads by adingo
');
}
// -->
|
Search | 検索