2014.4.1 05:06
フジテレビ系「笑っていいとも!」が最終回を迎えた31日、スタジオのある東京・新宿アルタ前は約1万人が集結し、タモリフィーバーにわいた。司会のタモリ(68)は異例の徒歩で“出勤”。笑顔で手を振るなど、32年間の感謝を込めたささやかなファンサービスを行った。
タモリは普段より20分ほど遅い午前10時50分、これまで裏口から出入りしていたアルタの正面入口に徒歩で登場。ファンは「32年間ありがとう!」と横断幕を掲げて歓迎し、「タモさーん」と絶叫。タモリは照れくさそうに笑顔を向け、手を振って楽屋入りした。
フジテレビによると、アルタ周辺に集まったファンは靖国通りにも人があふれ、その数は1万人以上。最後の生放送は150の観客席に対し、通常の2、3割増しという1万通の応募が殺到し、当日受け付けた7席のキャンセルチケットを求めて328人が集まった。
大フィーバーをよそに生放送中のタモリは、ひょうひょうとした口調で「32年間よく毎日ここに来ましたよ」。慣れ親しんだアルタとの別れを惜しむように、「楽屋の片付けが終わっていない。足もみ機や地図も全部、置いてある。明日か、あさって来て整理しないといけない」と話した。
終了後は、最後のアルタでの時間を楽しんだ。関係者によると、午後1時から20分間、生放送に出演しなかったSMAPの草なぎ剛(39)も飛び入り参加し、観客を前にカメラを回さずに出演者とのトークを楽しんだ。
観客が退出後、最終回に出演した月曜レギュラー陣、各曜日レギュラーの笑福亭鶴瓶(62)、関根勤(60)、爆笑問題の太田光(48)、SMAPの中居正広(41)、草なぎ、スタッフでささやかな“セレモニー”も行った。スタッフが最終回のあいさつを行い、全員で記念撮影した。
生放送終了後のアルタ周辺は、混乱寸前。タモリを待つ人でごった返し、「通路をふさがないでください」と警備員が連呼した。
タモリは32年間使った楽屋でくつろいだ後の午後2時32分、車でアルタを裏口から出発。車は窓が開いており、後部座席に座ったタモリはファンの声援に笑顔を見せ、左手を振った。ファンは車を走って追いかけ、空前絶後のタモリ大フィーバーとなった。