浜崎あゆみ、落ち目イメージを取り繕う痛々しさ...紅白落選も「卒業」と言い張る悲哀
歌手の浜崎あゆみ(36)が、大みそかのNHK『紅白歌合戦』の出場者リストに入っていないという一部スポーツ紙の報道を認め、自身のTwitterで「紅白卒業」を宣言した。
今月23日、スポーツニッポンが浜崎の紅白落選を報道。今年はディズニー映画『アナと雪の女王』の劇中歌やアニメ『妖怪ウォッチ』のテーマ曲などエイベックスから発売されたヒット曲が『紅白』に起用されることが内定し、同社から昨年の6組を上回る歌手が出場することが決定的になっている。一つの事務所やレコード会社に偏ることを嫌がるNHKサイドは、今年は目立ったヒット曲がなく恒例のカウントダウンライブがあるために出場時間も限定される浜崎を外すことを決めたという。
デビュー翌年の1999年から15回連続で出場してきた功労者ということもあり、NHKは浜崎サイドに「選考から漏れる可能性」を伝えたといい、これをエイベックス側が了承。浜崎は「ひとつの終焉」と話したといい、ついに紅白から姿を消すことが決定した。
この報道を受けて浜崎は、23日に自身のTwitterで「お互いにパーフェクトなタイミングで笑顔で手を振り合い、ベストな形でお別れが出来た事をむしろ清々しい気持ちで喜んでいるわけでして、、、ってなんか、破局ツイートみたいになってしまいましたが、違います(笑)。NHKホール(※紅白歌合戦の会場)卒業させて頂きます!」と宣言。さらに、海外のファンに向けて英語で思いをツイートし、その和訳として「お互いにとってこのタイミングがベストだと確信している中での前向きなサヨナラ」などと書き込んだ。
浜崎は「卒業」という言葉を使って自ら身を引いたかのように表現しているが、実情は前述のようにNHKの選考から漏れた「落選」。出場したくともできないのが現実だ。最近の浜崎はCDの販売不振が目立ち、今年10月に発売したシングルは初週売上2889枚でオリコンチャート24位という大爆死を記録した。誰の目にも"凋落"は明らかであるが、落ち目イメージを必死に取り繕っているのが悲哀を感じさせる。
「15年連続出場していた浜崎を落選させるとなれば、普通ならひと悶着起きるところ。しかし、エイベックス側も浜崎のプロモーションを縮小するなど長年トップに君臨してきた『歌姫』に見切りをつけており、すんなり落選が決まったようです。エイベックスの松浦勝人社長と昵懇であまり邪険にも扱えず、同社の中で浜崎は"厄介者"扱いになっていましたが、最近は露骨に冷遇されるようになった。まさに浜崎時代が完全に終わった象徴といえる出来事でしょう」(芸能関係者)
浜崎といえば、最近は歌よりもパチンコホールで注目を集めており、彼女の題材にしたパチンコ台『CR ayumi hamasaki 2』が稼働中。だが、これもギャラが2011年に発売された第一弾の3億円から今回は約5千万円程度に下がってしまったと報じられた。また、今年は音楽番組に一本も出演せず、敬愛する米歌手・マドンナにならってライブに専念。だが、そのライブもチケット販売で苦戦しており、特に地方公演の会場が埋まらないことが増えている。
全盛期のころからは想像できない悲惨な状況となっているが、浜崎は来年からシンガポールを拠点にアジア全域で活動する予定で、新たな市場に活路を見出すつもりだという。
「アジア圏は日本の流行が遅れて伝わるため、いまだに浜崎は大スター扱い。10月に出演したライブイベント『a-nation』のシンガポール公演では大トリを務め、現地のファンから大声援を浴びた。これをきっかけに売上減少が著しい日本での活動に見切りをつけ、アジア市場に打って出る方針を固めたようです。本来なら"都落ち"のようなものなのですが、日本を飛び出して海外展開する国際派アーティストと捉えることもできないことはないため、落ち目イメージを頑なに認めない浜崎の戦略とも合致する。といっても、いずれ日本での落ち目ぶりがアジアに伝われば、現地のファンからもソッポを向かれてしまうでしょう」(前同)
もはや「悪あがき」にすら映ってしまう浜崎の言動の数々。素直に現状を認めて身の丈にあった再スタートを切ったほうがいいように思えるが、それは歌姫のプライドが許さないのだろう。果たして、アジア圏での活動から復活の糸口をつかむのか、さらなる凋落に見舞われることになるのか、来年が勝負の年になりそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)