使うと危険!声の変わる「ヘリウムガス」で死亡事故続出
ヘリウムガスは、吸うとドナルドダックみたいな声になって面白い!という理由から、パーティーなどでよく使用されることがあります。ところが、そのヘリウムガスを吸うと命の危険に関わることも。
ヘリウムガス=「楽しい」というイメージしか持っていなかったあなた、要注意です!
使用方法によっては、死に至ってしまう超危険なヘリウムガス。続出する死亡事故を受けて、様々な規制の動きが出ています。
オーストラリアの人気番組「Talkin’ ‘Bout Your Generation」にて有名セレブなどがヘリウムガスを面白おかしく使用していること対し、ガス業界がヘリウムガスの乱用に厳しい警告を発令。
また、ガス供給業者や、過去にヘリウムガスをテレビで使用したことのある俳優らによる啓蒙広告も開始。
2011年にJournal of Forensic Sciencesが行った調査によると、オーストラリアでは2005年7月から2009年12月までの間に79人もの死者を出しています。
また、Office of National Statisticsの調査によると、2013年にはイギリスで62人の死者が出ており、2008年と比べると500%増というものすごい勢いで死亡事故が増えてきているのです。
では、実際にヘリウムガスを吸うと、私たちの体に何が起こっているのでしょうか?
ガス供給会社の話によると、ヘリウムガスを吸うと肺の中の空気とヘリウムガスが入れ替わるのですが、これは溺れている時に空気と水が入れ替わってしまうのと同じ原理。急に意識を失ったり、呼吸が止まってしまったりして死亡してしまうことがあるのです。
ヘリウムガスを吸うことによって、空気の供給がストップされてしまうという恐ろしい事実を知っている人は少ないのでは?
これからパーティーシーズンの到来となりますが、ヘリウムガスの乱用にはくれぐれも注意が必要です!
参考サイト:
Inhaling gas from helium balloons no laughing matter, it can kill
http://www.news.com.au/lifestyle/health/inhaling-gas-from-helium-balloons-no-laughing-matter-it-can-kill/story-fneuz9ev-1227123616851