大阪・3歳児衰弱死 逮捕の父親と19歳の妻、依然容疑を否認

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大阪・茨木市で、当時3歳の長女を両親が衰弱死させた事件で、事件前、父親が娘宛てに書いた手紙の内容は、今回の残酷な行為からは想像もできない、愛情あふれるものだった。
2013年3月に開かれた結婚パーティーで、父から娘に送られた手紙。
その思いをつづったのは、大阪・茨木市で3歳の長女を衰弱死させたとして、19歳の妻とともに、殺人の疑いで逮捕された岸本友希容疑者(22)だった。
岸本容疑者が長女に贈った手紙には、「さやねのことを知ってから、最初は、パパとさやねの間には距離があったけど、一緒に遊んだり、だっこしてるうちに、さやねのパパになりたいと思ったんだよ」とつづられていた。
母親と別の男性の間に生まれた紗弥音ちゃん(当時3)。
友希容疑者は、結婚を機に、紗弥音ちゃんと養子縁組を結んで、自分の娘として育てる決心をした。
岸本容疑者が長女に贈った手紙には、「みんなでお出かけした時に、3人で『おいで』って手を出したら、迷わずパパのところに来てくれて、めっちゃうれしかったよ」とつづられていた。
しかし、この手紙から1年3カ月後の2014年6月、紗弥音ちゃんは自宅で倒れ、栄養失調による衰弱死で、3歳という短い生涯を閉じることになる。
なぜ、愛情が憎しみへと変わったのか。
紗弥音ちゃんは、生後5カ月で、筋力の発達が衰える「先天性ミオパチー」を発症。
食事を口からとることができなかったが、トレーニングの成果で、2013年1月には、軟らかいものが食べられるまでに回復していた。
2013年4月、両容疑者が結婚し、直後に長男が生まれると、周囲では、紗弥音ちゃんへの虐待をうかがわせる様子が、たびたび目撃されるようになったという。
岸本容疑者が長女に贈った手紙には、「今はまだ、1人で歩けないけど、さやねと手をつないでお出かけするのがパパの夢だから、歩く練習をパパとママと一緒に頑張ろうね。みんなでさやねを応援しているよ。さやねのパパより」とつづられていた。
友希容疑者と19歳の妻は、依然、容疑を否認している。

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