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【開発ヒストリー】子供たちに愛され12億冊 「ジャポニカ学習帳」破れかぶれの昼メロCMが大当たり

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【開発ヒストリー】
子供たちに愛され12億冊 「ジャポニカ学習帳」破れかぶれの昼メロCMが大当たり

ショウワノートの片岸茂社長は「今後も国産にこだわりたい」と話す

 ショウワノート(富山県高岡市)の「ジャポニカ学習帳」は、昭和45年の発売以来、累計で12億冊を販売し、子供向け学習ノートの代名詞となっている。珍しい植物を表紙写真で紹介しているほか、百科事典のダイジェスト版を最初と最後のページに掲載し、子供たちが新知識を身につけられると好評だ。時代のニーズを取り込む努力も怠らず、幾度かの危機を乗り越えつつ、40年以上にわたりトップブランドの地位を守ってきた。

ニーズに柔軟に対応

 「子供たちが見られないものを写真で紹介することを最優先している」。

 ショウワノートの片岸茂社長は、ジャポニカ学習帳の表紙についてそう語る。

 表紙写真は4、5年に一度刷新し、同じ品種は二度と採用しない。撮影には多額の費用をかけ、専属カメラマンの山口進氏が重い機材と寝袋持参で海外に何カ月も滞在する。その過酷さは、同氏が「アシスタントが定着しない」とこぼすほどだ。

 一方、百科事典のダイジェスト版「学習百科」は、協力先の小学館のスタッフと一緒に自分たちでテーマを考え、事実を確かめたりすることも少なくない。表紙やけい線に採用している目に優しい深緑色のイメージカラーを含め、こうした特徴は発売以来、ほぼ一貫して変えていない。

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