書籍 :1999/09/23 発売
電子書籍:2009/11/20 配信
本 | : 486 円(税抜) | |
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電子書籍 | : 600 円(税抜) |
登場人物 : |
ちずる(-歳)妹 、まみこ(-歳)妹 |
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作品内容 : |
16歳の誕生日を千鶴は決して忘れないだろう。 |
シチュエーション : |
千鶴はあれこれ考えなかった。身体が動いていた。
起きあがった千鶴は、凝固したように動かない慎也の足もとにさがると、やにわに肉棒を掴んだ。
硬かった。焼けているように熱かった。そしてなによりも力強かった。
奇妙な感触を手のひらに感じながら、見よう見真似で肉棒を擦った。
「千鶴……あ……ああ……」
あお向けになった慎也の腰がせりあがった。
「お兄ちゃん、自分でなんかしちゃいけないわ……私が……してあげるから……いつでもしてあげる」
思考力がないのに、勝手に口が開いていた。
「千鶴……気持ちいいよ……ああ……千鶴……」
重く沈んだ声が、心地よく鼓膜を震わせ、女の中心にさざ波のような快感を送りこんだ。
「そんなにいいの?」
千鶴は聞いた。聞かずにはいられなかった。
「ああ……もう出ちゃうよ……出そうだ」
その意味を、友人たちの実際の経験から聞いた千鶴は知っていた。だが、どうしていいかわからず、ひたすら擦った。
「ダメだ……ストップ!」
全身を板のようにピンと張り、慎也が呻いた。
千鶴は言われた通りに手の動きはとめたが、肉棒は握ったままだった。直後に、「千鶴!」と慎也がいつになく甲高い声をあげた。
手のひらが弾けそうになった。握りしめている肉棒が膨らむのがわかった。小刻みにビリビリと震えた。
それらは一瞬のうちに行なわれた。時間にして、ほんの数秒ではなかったか。
千鶴の目の前に、白い放物線が鮮やかに描かれた。同時にきつい臭いが鼻腔に入りこんだ。
白い塊りは、三度、四度、五度とつづいて、次第に勢いを失った。
ある種の感動に包まれながら、千鶴はしばらくの間、呆然としていた。
男の肉体の秘密をこれほど間近に見たショックは、十六歳の少女を強烈に内部から揺り動かした。心が震えた。五体がわなないた。
ぐったり横たわっている慎也を横目に見ながら、飛散した白濁液を拭き取った。
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