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【神奈川】

放射性物質 どこへ拡散?   横須賀で風船3800個 空へ

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 米海軍の原子力空母「ジョージ・ワシントン」(GW)など原子力艦が寄港する横須賀市で二十三日、原子力艦事故が起きた場合に放射性物質がどう拡散するかを調べようと、市民が風船を飛ばす「風船プロジェクト」が行われた。放射能の危険性を目に見えるデータで示す狙いで、子どもを乗せたベビーカーを押す母親や家族連れなど、約百十人が参加した。

 米海軍横須賀基地への空母配備に反対する市民グループ「いらない!原子力空母」の主催。プロジェクトは今年四月も同基地前で行っており、千葉県勝浦市や富津市まで風船が届いた。

 市役所前に集まった参加者は「空母は子供の未来にいらない」「戦争の道具を掃き出そう」などと書いた横断幕やプラカードを掲げて街を行進。海をはさんで基地に面した横須賀市汐入町の「ヴェルニー公園」に到着すると、黄と黒の風船約三千八百個を一斉に空へ放った。風船は海から陸に向けて吹く風に乗り、空いっぱいに広がっていった。

 風船には拾った人に連絡を呼び掛けるカードを付けた。風船の到達範囲を集計し、原子力艦事故の影響がどこまで広がるかを確認する。参加者は「季節や風向きによって飛ぶ方向は違う。このプロジェクトを続ければ続けるほど、データが蓄積できる」と話した。 (中沢佳子)

 

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