長野県北部震度6弱の地震で41人けが11月23日 23時28分
22日夜に長野県北部で震度6弱の激しい揺れを観測する地震があり、長野県内では住宅34棟が全壊し、白馬村で一時閉じ込められた住民が骨を折る大けがをするなど、41人がけがをしました。
気象庁によりますと、22日午後10時8分ごろ、長野県北部を震源とするマグニチュード6.7の地震があり、長野市と小谷村、小川村で震度6弱の激しい揺れを観測したほか、長野県白馬村と信濃町で震度5強を観測しました。
長野県の災害対策本部のまとめによりますと、今回の地震で長野県内で全壊した住宅は、白馬村で30棟、小谷村で4棟の合わせて34棟に上っています。また、半壊した住宅は小谷村で20棟、一部が壊れた住宅が中野市と松本市で合わせて5棟となっています。
こうした被害で、一時壊れた住宅に閉じ込められるなどして、県内では白馬村や長野市などで合わせて41人がけがをしました。
白馬村の一部の地区では道路が崩れたりひび割れたりしていて、住民が孤立するおそれがあるとして、村は25世帯61人に対して避難指示を出しました。また、小谷村でも住宅が壊れて住むのが困難になっているとして、一部地区の31世帯69人に対し避難勧告を出しました。
さらに被害は各地で明らかになり、長野市の善光寺では、境内にある石の灯籠数十基が地震の揺れで倒れているのが確認されました。また、善光寺の仲見世通りの土産物店にも被害が出ていて、信州産のワインなどを販売する店では、棚からワインボトルや湯飲みなどが床に落ちて割れ、破片が散乱していました。
長野県北部では23日も震度3から1の揺れが繰り返し観測されています。また、24日の夜遅くから、ところによって雨が降ると予想されています。
気象庁は「今後1週間ほどは震度5強程度の強い揺れを伴う余震が起きるおそれがあり、揺れの強かった地域では建物の倒壊や土砂災害などに警戒してほしい。また地盤が緩んでいるため、今後の気象情報にも注意してほしい」と呼びかけています。