昨年1年間、韓国の15の郡で殺人や強盗が1件もなかったことが分かった。江原道鉄原郡・横城郡、忠清北道報恩郡、慶尚北道奉化郡・青松郡・高霊郡・義城郡、慶尚南道山清郡・河東郡、全羅北道長水郡・任実郡・茂朱郡、全羅南道珍島郡・莞島郡・霊岩郡の各郡だ。また、慶尚北道英陽郡では性犯罪が1件もなく、同道鬱陵郡は韓国の228の基礎自治体の中で最も犯罪発生件数が少なかった。本紙が情報公開請求を通じ、警察庁から入手した「2013全国警察署別犯罪現況」で、このような事実が明らかになった。
資料によると、昨年1年間に犯罪発生件数が最も少なかった鬱陵郡では、殺人が1件、性犯罪が2件、暴行が54件など、犯罪は計194件だった。この中には殺人・強盗・強姦(ごうかん)・窃盗・暴行の5大強行犯罪はもとより、詐欺や賭博など全ての犯罪が含まれている。
鬱陵郡での犯罪の発生は2日に1回の割合となり、中でも窃盗事件は年間6件と、ほかの地域に比べはるかに少なかった。同郡はヘビ、公害、泥棒のない「三無の島」として知られるが、今回の統計でも一部が事実であることが確認されたわけだ。同郡に次いで犯罪発生件数が少なかったのは全羅北道長水郡(385件)で、以下、慶尚北道英陽郡(390件)、全羅北道鎮安郡(478件)、江原道楊口郡(514件)の順となった。この5郡の犯罪発生件数は全国の地方自治体の平均(8801件)の20分の1程度で、「犯罪清浄地域」に分類された。
大韓犯罪学会のイ・スンレ会長(円光大学教授)は「強盗や殺人は主に人々の対立が元となって発生するが、農村では人々が対立する機会が少ない上、互いによく知っていることから、監視のレベルも高い。農村地域の人々の強い絆が、犯罪の発生を抑える要素になっていると考えられる」と指摘した。