中国が追加利下げ、預金準備率引き下げの用意=関係筋
[北京 24日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国指導部・人民銀行(中央銀行)には追加利下げと預金準備率引き下げの用意がある。デフレが進行し、債務履行や企業倒産の急増、雇用の減少につながる事態を懸念しているという。
中国当局はこれまで大規模な景気刺激策の導入を見送ってきたが、 人民銀行は21日、約2年ぶりに予想外の利下げに踏み切った。
第3・四半期の中国の経済成長率は7.3%に鈍化。政府内では成長率が7%を割り込むのではないかとの懸念が浮上している。
政策をめぐる議論に関与しているある政府系シンクタンクのシニアエコノミストは匿名を条件に「指導部は従来の見解を変えた」と指摘。人民銀行は幅広い景気刺激に軸足を移しており、追加利下げや預金準備率引き下げの用意があるという。
このエコノミストは「利下げ局面に入った。追加利下げが準備されているはずだ。預金準備率引き下げの可能性も高い」と述べた。
政府の仕事に関与している元人民銀行の調査担当者も「人民銀行による流動性拡大だけでは、実体経済の借り入れコストを引き下げることができなかった」と指摘。「雇用はまだ持ちこたえているが、企業業績は、生産者物価の下落が響き、圧迫されている」と述べた。
先の閣議で李克強首相と政策について協議したエコノミストの1人である海通証券のチーフエコノミスト、李迅雷氏は「経済成長率は7%近辺で、危険な水準にある。構造改革で成長率がさらに低下する恐れがある」と指摘。「今回の利下げは来年の経済成長への期待を高めた」との認識を示した。
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