しかし、野球解説者のミン・フンギ氏は「柳賢振のために、これまで韓国側のハードルが上がってしまった面もある」と話す。
柳賢振はプロデビュー1年目に投手三冠王(防御率・最多勝・奪三振とも1位)を達成、シーズンMVP(最優秀選手)になった「歴代記録に残る」選手だった。柳賢振の大リーグ進出を機に、ほかの韓国人選手たちも「大きな夢」を膨らませたが、現実は厳しかった。こうした現実は昨日今日の話ではないのだ。
かつて、LGの李尚勲(イ・サンフン)=1998年・60万ドル(約7100万円)=、斗山の陳弼重(チン・ピルジュン)=2002年・2万5000ドル(約300万円)=、サムスンの林昌勇=2002年・65万ドル(約7700万円)=など韓国の一線級の投手たちも入札額は低かった。金広鉉とヤン・ヒョンジョンが非公開入札だったのにもかかわらず、低い額を書いた球団が優先交渉権を得たということは、魅力的な交渉対象ではなかったことを意味する。韓国プロ野球界で毎年トップクラスの成績を出してきた柳賢振とは違い、今回の2選手は成績に波がある上、故障したことがあるのも金額が低かった理由の一つと見られる。
入札時期が良くなかったという見方もある。米国プロ野球では全球団関係者が集まって選手をトレードするウィンター・ミーティング(12月中旬)直後に、各球団が来季の基本的な戦力枠を整える。マックス・シャーザー、ジョン・レスターといった「大物クラス」の投手の行き先もこの時期に決まる可能性が高い。ミン氏は「思ったほど戦力補強できなかった球団が、韓国など外国人選手に関心を示すようになる。金広鉉やヤン・ヒョンジョンは入札次期が早すぎたため、市場の状況から見て損の方が多かった」と分析した。