2014年11月23日01時24分
長野県北部の地震が起きた場所は、活断層の糸魚川―静岡構造線の北部あたりに位置する。気象庁によると、付近には神城断層という活断層がある。
東北大の遠田晋次教授(地震地質学)は「この地域は2004年の新潟県中越地震が起きるなどM7クラスの地震がたびたび起きている」と話す。
気象庁は、今後1週間程度、最大震度5強程度の余震の恐れがあると注意喚起した。東京大地震研究所の平田直教授は「このあたりは発生直後から大きな余震が続くことが多い。耐震化されていない家屋の被害などもありうるので十分な注意が必要だ」と解説する。
東京電機大の安田進教授(地震地盤工学)は「地滑りが多い場所。地震動が強ければ、大きく地形が滑る可能性がある。1847年に今回の近くで起きた善光寺地震では、小さいものを含めて崩落が4万カ所あった。今回の地震では、国道で土砂崩れがあったとテレビで見たが、山奥でも土砂崩れが起きているかもしれない」と語った。
気象庁によると、地震は逆断層型という。広内大助・信州大教授(地理学)は「付近の糸魚川―静岡構造線の北部は、ほぼ逆断層タイプとされており、その一部が活動した可能性がある」とみる。
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朝日新聞社会部
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