「自撮り棒」を使って撮影する観光客(韓国・龍仁市、11月14日) Bloomberg News

 スマートフォンで自分を撮影する「自撮り」に使う棒状の器具、いわゆる自撮り棒(セルフィースティック)に対する取り締まりが韓国で始まった。

 韓国政府は21日、自撮り棒を販売する業者の取り締まりを開始すると発表した。政府に認定されていない自撮り棒を販売すると最高3000万ウォン(約320万円)の罰金または最長3年の禁錮刑が科される。

 取り締まりの対象は主に、近距離無線通信規格のブルートゥース通信機能を備え、より簡単に写真が撮影できるタイプのもの。こうしたタイプの棒は一般的にグリップにあるボタン操作で、棒の先につけられたスマホのカメラに指示を出す仕組みになっている。

 教育科学技術省によると、こうした機器は通信機器に分類されるため、市販前に機器が放出する電磁波の検査を受け、認定されなければならない。

 機器から放出される電磁波は一般的に人体には無害だが、周囲の電子機器に影響を及ぼす可能性があると同省は指摘。ブルートゥース通信機能を備えた未認定の自撮り棒が最近数多く販売されており、「厳しい取り締まり」が必要だとしている。

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