これは隠れた名品!ぼくは超好きです。4巻完結でさくっと読むことができるので、普段マンガを読まない方もぜひぜひ。
縦横無尽にポップなマンガ「星屑ニーナ」が面白い!
「星屑ニーナ」。このマンガすごいんです。まず、書籍の説明がぶっ飛んでます。
屑(ほしくず)クンはヒトではなく、ロボット。ニーナは可憐な女子高生。ふたりは出会い、そして、一緒に暮らした。この世界は不思議がいっぱい! 宇宙から降る雷魚、会話するサルの玩具、当たった3億円の宝くじ、そして、過ぎ行く時間。1年後、5年後、10年後。ロボットは歳を取らないが、人間はあっという間に老いていく。物語は、神の速度で、未来へと進んでいく! 『少年少女』、『機動旅団八福神』に続く、福島聡の新シリーズ“タイム・スキップ・コメディー”それが『星屑ニーナ』!
なんてカテゴライズしたらいいか分からないんですが、SFといえばSFなのでしょうか。もう、話がぶっ飛び過ぎておりまして、読者がぶんぶん振り回されるジェットコースター的読書体験を堪能できます。「物語は、神の速度で、未来へと進んでいく!」というのは言い得て妙です。
あらすじを説明しても仕方がないくらい、ものすごい説明しにくいマンガなんですが、とりあえずニーナがいちいちかっこよすぎます。「ひとりでいて寂しい時はあるけど ふたりでいて寂しい時だってあるよ」とかどんなシーンだよ!としびれます。
あと、時代がすっ飛びまくるのがすごいんです。第一巻で女子高生として登場した主人公のニーナさん、第一巻の終盤でもうお墓に入っちゃいます。えー!もう死んじゃったの!?
さらに、時代は飛びに飛んで、後半では一千年単位でタイムスキップしちゃいます。一千年後なので、人類とかも滅亡します。このスケール感!
あんまり話について触れるのはやめておきましょう。伏線回収も巧みかつ、圧倒的なエネルギーで突っ走っていきます。こんな勢いのあるマンガは初めて。
このポップな絵柄も魅力です。作風と絵柄が高いレベルでマッチしていて、ここまで来ると芸術的ですね。うーん、こんなマンガがあったのか。
この本は名著なんですが、ただし!この破天荒さと強烈なキャラに付いていけない方も多いと思います。ぼくは変なマンガが好きなので、これは特にツボなのです。まずは第一巻、だまされたと思ってぜひ。あっという間に4冊読み終わるはず。
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