2014年11月23日21時49分
長野県北部を震源に22日夜に起きた最大震度6弱の地震で、けが人は長野県で41人にのぼり、うち7人が重傷を負った。住宅は長野県で34棟が全壊。避難指示が61人に出され、400人以上が自主避難をした。気象庁は余震に警戒を呼びかけている。
気象庁は23日、地震の震源の深さを10キロから5キロ、地震の規模を示すマグニチュードを6・8から6・7に修正し、発表した。今後1週間は最大震度5強の余震の可能性があるという。
長野県警によると、震度5強だった白馬村で倒壊した住宅の下敷きになるなどして、23人がけがをし、4人が骨折などの重傷。震度6弱の長野市では10人がけがをし、うち2人が重傷を負った。松川村でも1人が重傷。大町市で3人、飯綱町、信濃町、小谷(おたり)村、小川村で各1人がけがをした。
長野県のまとめでは、白馬村で住宅30棟が全壊、小谷村で24棟が全半壊した。国道148号や406号は土砂崩れで一部通行止めになった。
白馬村は23日、道の路肩が崩れるなどして孤立する可能性があるとして、野平地区の18世帯51人、青鬼地区の7世帯10人に避難指示を出した。避難所に自主避難したのは小谷村で346人、白馬村で90人、小川村で20人いた。
停電は大町市や白馬村で一時約800戸に上った。長野市や白馬村、小川村などでは最大計1千戸以上が断水した。小谷村のJR大糸線の白馬大池―千国駅間では斜面が崩れ、線路に土砂が流入した。JRによると復旧のめどは立っていない。
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朝日新聞社会部
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