「小4なりすましサイト」騒動が民主党にも飛び火
蓮舫氏(46)も引っかかった! 12月14日投開票の総選挙を前に、とんでもないおバカ騒動が起きた。小学4年生の「中村くん」なる人物が作製したとするサイト「どうして解散するんですか?」が炎上している。NPO法人代表理事で大学生の青木大和氏(20)が今回の解散に疑問を持ち、同サイトを立ち上げたが、“なりすまし”をしていたのだ。責任を取り青木氏は23日に同団体の代表を辞任。さらに騒動は民主党に飛び火しているというから穏やかではない。
“700億円無駄遣い”が指摘される今選挙で奇妙な騒動が勃発した。
教室の黒板をイメージしたトップページ、「しつもんです」と書かれた大学ノートのイラストが載った解散批判のサイトが話題になっている。同時スタートのツイッターでは「中村です。小学4年生です。ぼくは解散総選挙する理由を知りたくて、こんなサイトを作りました。協力して欲しいです!」とツイート。政治家や著名人のツイッターに呼びかけ、民主党の蓮舫参院議員も「素朴な疑問がよくわかる」と紹介した。
「しつもん」には、「アベノミクスっていうやつで国のお金を増やすって言ってたのに、ぼくのおこづかいは増えてないよ」「あべそーり、政治家さん、テレビや新聞のみなさん。約束って守らなくていいの? ムダ遣いしても怒られないの? どうして解散するんですか?」と、アベノミクス批判を展開し、解散を税金のムダ遣いと斬っている。子供にしてはきれいな字で、かつ凝ったホームページの作りだったため、ネットでは「なりすましでは」と疑問が噴出した。
疑いが決定的になったのは子供に人気のゲーム「妖怪ウォッチ」をめぐるやり取りだ。妖怪ウォッチをプレーするという中村くんに、あるネットユーザーが「妖怪ウォッチの真打は買いましたか?」と質問。中村くんは「買いました!」と子供っぽく元気に答えたが「妖怪ウォッチ2真打」の発売は12月13日。子供なら詳しそうなことを知らなかったため、怪しさが一段と高まった。
追い込まれたのか、22日夜になって同サイト上でNPO法人「僕らの一歩が日本を変える。」代表理事の青木氏が「中村とは、僕のことです。(中略)皆さんに嘘をつく形となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を掲載した。
解散に疑問を持った青木氏は「僕が小学4年生を自演することで面白いと皆さんに受け止められ、より多くの方を巻き込んだ形で、今回の選挙の意義を語り合うことができるのではないかと考えました」と釈明。なりすましは話題づくりだったのだ。
騒動はなぜか民主党にマイナスになるという。
「青木氏はかつて民主党のイベントに出席したことがあります。そこでは細野豪志元幹事長に『国会議員はツイッターを駆使して若者の関心を引くようにしてほしい』と発信力強化をアドバイスしていました」(永田町関係者)
アドバイスを真に受けちゃったのが先述の蓮舫氏。「気付かずにつぶやき、申し訳ありません」と謝罪ツイートしている。青木氏が民主党と近いとみられるゆえに、ネット上では民主批判が殺到。とばっちり被害に遭っているのだ。
若者事情に詳しいジャーナリストは「ネットでは現実が充実している人を『リア充』と言いますが、似たような言葉で自分磨きに一生懸命な人を『意識高い系』と呼んでいます。意識高い系の特徴は、面白い発想はできるけど組織では浮いてしまいがちなところです」と指摘。青木氏はNPO法人代表理事を辞任。法人側も関与を否定。解散に疑問があるのはいいが、子供のふりをしての批判は勇み足だ。