【CTOの職務経歴書】「30年間従業員として働くというイメージは当初からなかった」|MUGENUP 伊藤勝悟氏(前編)
「CTOの職務経歴書」シリーズは、レバレジーズのアナリスト兼営業マンがインタビュー取材を通して注目企業のCTOに迫る企画です。
こんにちは。日本で最もCTOと対談する男を目指す山田です。
4人目のCTOは・・・
MUGENUPの伊藤勝悟氏!
2011年の起業から急速に拡大しているMUGENUPの若きCTOの経歴を前編、後編に分けてお送りします。
前編の今回は、 伊藤氏の大学時代からCTOになったばかりの頃までのお話です。
なぜ大学を出てすぐにCTOになったのか、彼の働き方に対する考え方を伺いました。
MUGENUPとは?
「テクノロジーとシステムの力で、クリエイターに新しい機会と働き方を作り出す」ことを理念にしている注目のベンチャー企業。
クリエイターと企業を結ぶ新しいクラウドソーシングや最先端技術を取り入れた新しいエンターテイメントの制作を運営している。
「大学卒業してすぐ就職」という考えは当初からなかった
–大学卒業して就職ってことはあまり考えてなかったのですか?
全く考えていなかったですね。大学院に進む予定だったので。
–それは、大学院で学びたいことがあったということですか?
いや、そういうわけでもなかったんですけどね。ただ、このまま就職するっていうのも違うかなと。
それと大学院の研究室が良かったこともありました。
それで、この研究を自分なりにもうちょっと詰めていきたいなと思っていました。
でもその途中で起業の話があり、現在に至っています。
–研究室では、プログラミングとかはあんまりやってないですか?
研究室を選ぶのは3年の終わりなんですが、その時はもう結構プログラミングはしていました。その研究室の先生が元々通信系をやってた先生で、面白そうだと思ってそれでその研究室に入ったんです。
そこに入ってからはシミュレーションとかでプログラミングをやってましたね。その時は、C#とJavaを使っていましたが、両方とも独学に近かったです。
あとはアルバイトの経験も自分の中では、大きかったですね。
その時の経験や、今の社長と一緒に会社を設立した時にプログラミングをやって面白いなっていうのがありました。
あと、自作PCや自宅サーバーとかに憧れた時期があって作ったりはしていました。
–なるほど。そして大学院1年の時に会社を既に設立したと。
そうですね。大学院の1年生の時から、ちょっとずつアイデアとか出したりしながら、6月には、すぐもう会社として設立したっていう感じですね。
–当時は何人くらいいらっしゃったんですか?
立ち上げのタイミングでは、4人くらいでした。
–「起業しよう」と言われた時に、懸念や迷いは?
なかったですね。私は「1つの企業に就職して30年同じところで働く」っていうのは絶対にありえないと思っていました。
あとは、『面白そうだな』『若いんだし、やってみるか』って(笑)
–では、伊藤さんは大学一年生の時から既に起業について意識していたということですか。そういう起業家精神のある人が、周りにいらっしゃったとか、起業をしたいと思った経緯はあるんですか。
あんまり覚えてないですね。でもとにかく普通に30年間従業員として働くっていうイメージがなかったんです。
それでこういうの面白そうだなと。
そういう意味では明確に「起業したい」っていう想いはあまり思ってなかったかもしれないですね。
興味があったという程度です。
学業とベンチャー起業の両立は「なんともいえない感じ」
–学業とベンチャー起業の両立はどうでしたか?
なんとも言えない感じでしたね(笑)
大学院の1年生の時は、学校も行って会社もやっていました。2年からは休学したんですけど。
大学院1年生の6月には会社設立したんですが、夏休みに入ると私の手が空いたからってプロダクトの開発が一気に進むんですよね。(笑)
で、そのプロダクトをリリースした際、社長がいろんなとこにプレゼンして、結構取り上げてもらったんです。
このプロダクト自体は結局畳んではしまうんですが、TechCrunchのイベントに出たりマッシュアップアワードで賞をもらったり色々と評価してもらって、その中で今うちに一番最初に投資して下さっている方とお近づきになり今の事業に至ってるという感じです。
–ほぼ1人で全部作られたんですか?
ほぼ1人ですね。途中からアルバイトみたいな人はいたんですけど、メインビジネスについて最初は全て1人で作っていましたね。
開発をしながら、バグのお問い合わせにも粛々と一人で対応していました。
フロントエンドのエンジニアやらデザイナーもいたんですけど、開発側は自分で全部やっていましたね。サーバーもアプリケーションも。それが大変でしたね。
–ベンチャー企業の場合、自社サービスで軌道に乗るまでは、受託で開発してお金を稼ぐ時期があると聞きますが、そこはどうですか。
そうですね。弊社はそういう意味ではシステムの受託っていうよりクリエイティブのところが受託だったので、
そちらでお金を稼げてはいたんですよね。
もちろんシステム開発する人数は少なかったんですが、いかに受託をうまく回すかっていうところができれば、良かったんです。
それでお金が足らないみたいなことにはならなかったです。
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