今の大阪に規模を求める人は少ないと思う。
20歳代から高齢者までずっと女性人口のほうが多い都市で、労働力として法的・身体的に優位な男性が過多である首都圏や名古屋と競うほうがどうかしている。
ただ、生活費は安い。スーパー玉出はネタとして扱うとして、50円でジュースが買える自動販売機には心底感謝している。
公立の教育機関が強いので首都圏ほど子供の教育費にお金がかからず、名古屋よりも大学の選択肢は多い。
東京というのは全国選抜都市でもあって、北海道で1位、長野県で1位、福岡県で1位だった人等が集まって
1位の人間だけで競争しながら世界に通用するレベルのアウトプット、新しい価値観を生み出し続ける都市でもある。
日本にそういう地域は1つは必要で、そのような地域がなければ都市間競争でシンガポール・上海・ソウル等に負けて優秀な人材の国外流出が今よりも進んで国全体が貧しくなる。
しかし「1位の人間」だけで話が進んでいきがちであるので、首都圏の普通の人の生活は困窮的になる。
まともな教育を受けるのも大金が必要。まともな生活を送るだけでも大金は必要。年収600万円稼げない人に教育も家庭も人権も不要という言説がまかり通るようになるが
首都圏はそういう言説がまかり通ってセレブだけで集まる地域でないと日本が持たないのも事実。
アジアの都市間競争に負けて国がますます貧しくなっていくだろう。
地方都市というのは余剰人口がより大きな都市に流れていくため、経済規模以上の人口を抱えられず自然に人口と都市の規模が最適化していく。
理想的には100のお金を100人で分配することが出来る。経済規模に見合わない人口が絶えず流入すると、100のお金を200人で奪い合わないといけない、ということにもなる。
勘違いして自分は田舎で腐る人間じゃない!と計画を立てずに上京すると
自分が日本と世界を変えられる!という野心がある人は上京するべきで、「1位の人間」側に入れたとしたら地方では得られないリア充生活を手に入れることが出来る。
自分に自信がある人は上京すればいいんじゃないかな。私自身はそういう自己顕示欲よりも50円のジュースを買える生活のほうが大事だ。