学校での放射線量(福島県内の54校・園)文科省調査データ
福島県内の54の学校や保育所などで行われた「放射線量」の調査結果です。
文部科学省が12日に発表した54校・園のデータを、まとめて記載します。
▼調査対象:
4月に福島県が行った調査で3.7μSv/h以上の空間線量率が測定された幼稚園・保育所・小学校・中学校の52校・園、および文部科学省と福島県の調査で3.8μSv/h以上が測定された高等学校3校が対象となった。ただし、休園中の1幼稚園をのぞく。
▼調査期間:
2011年4月27日(水)~5月8日(日)
※土日祝日を除き、登校日の4/27 4/28 5/2 5/6の4日間に調査をした所が多い。
▼調査方法:
児童生徒の行動を代表するような教職員などが線量計を携帯し、出勤時と退勤時に線量計の数値を計測した。測定には簡易型積算線量計を使用(1μSv未満は測定できず)。たとえば郡山市立郡山第二中学校の場合、1時間あたりの放射線量は、4日間の計測値の合計を測定時間合計で割り算し、
(0μSv+1μSv+1μSv+0μSv)÷38 h = 0.05 μSv/h としている。
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1時間あたり放射線量 測定時間合計
01 郡山市 郡山市立郡山第二中学校 0.05 μSv/h (38時間10分)
02 郡山市 セントポール幼稚園 0.34 μSv/h (20時間30分)
03 郡山市 郡山市立薫小学校 0.10 μSv/h (30時間00分)
04 郡山市 郡山市立郡山第一中学校 0.11 μSv/h (36時間52分)
05 郡山市 郡山市立郡山第三中学校 0.08 μSv/h (25時間25分)
06 本宮市 本宮市立五百川小学校 0.20 μSv/h (30時間40分)
07 本宮市 本宮第四保育所 0.33 μSv/h (47時間55分)
08 本宮市 本宮市立和田幼稚園 0.38 μSv/h (21時間00分)
09 本宮市 本宮市立和田小学校 0.93 μSv/h (31時間20分)
10 二本松市 二本松市立石井幼稚園 0.17 μSv/h (17時間30分)
11 二本松市 二本松市立石井小学校 0.10 μSv/h (30時間20分)
12 二本松市 二本松市立岳下小学校 0.11 μSv/h (35時間50分)
13 二本松市 まつが丘保育所 0.17 μSv/h (69時間00分)
14 二本松市 二本松市立杉田小学校 0.12 μSv/h (32時間20分)
15 二本松市 二本松市立杉田幼稚園 0.18 μSv/h (16時間15分)
16 二本松市 二本松市立二本松第二中学校 0.24 μSv/h (38時間10分)
17 二本松市 二本松市立小浜中学校 0.10 μSv/h (41時間25分)
18 福島市 福島市立川崎小学校 0.14 μSv/h (29時間00分)
19 福島市 福島市立大久保小学校 0.13 μSv/h (29時間45分)
20 福島市 福島市立南向台小学校 0.09 μSv/h (31時間37分)
21 福島市 福島市立大波小学校 0.26 μSv/h (31時間10分)
22 伊達市 伊達市立小国小学校 0.25 μSv/h (31時間55分)
23 相馬市 相馬市立玉野幼稚園 0.27 μSv/h (22時間20分)
24 相馬市 相馬市立玉野中学校 0.17 μSv/h (35時間10分)
25 相馬市 相馬市立玉野小学校 0.33 μSv/h (33時間05分)
26 福島市 福島市立岡山小学校 0.03 μSv/h (29時間11分)
27 福島市 聖心三育保育園 0.11 μSv/h (54時間00分)
28 福島市 三育幼稚園 0.46 μSv/h (19時間30分)
29 伊達市 伊達市立富成小学校 0.14 μSv/h (29時間20分)
30 福島市 福島市立福島養護学校 0.16 μSv/h (25時間10分)
31 福島市 御山保育所 0.14 μSv/h (35時間00分)
32 福島市 福島市立御山小学校 0.13 μSv/h (32時間00分)
33 福島市 福島市立信陵中学校 0.53 μSv/h (43時間05分)
34 福島市 福島市立平野中学校 0.15 μSv/h (40時間40分)
35 福島市 福島市立福島第二中学校 0.62 μSv/h (60時間00分)
36 福島市 福島大学附属幼稚園 5 / 8まで休園
37 福島市 福島大学附属中学校 0.24 μSv/h (46時間30分)
38 福島市 福島成蹊中学校 0.08 μSv/h (36時間40分)
39 福島市 福島市立岳陽中学校 0.10 μSv/h (40時間30分)
40 福島市 福島市立福島第一中学校 0.12 μSv/h (34時間10分)
41 福島市 福島市立福島第三小学校 0.09 μSv/h (31時間40分)
42 福島市 福島市立福島第二小学校 0.13 μSv/h (30時間25分)
43 福島市 桜の聖母学院幼稚園 0.20 μSv/h (19時間50分)
44 福島市 桜の聖母学院小学校 0.14 μSv/h (28時間30分)
45 福島市 福島大学附属小学校 0.12 μSv/h (26時間00分)
46 福島市 福島県立盲学校 0.19 μSv/h (21時間10分)
47 福島市 渡利保育所 0.37 μSv/h (51時間00分)
48 福島市 こどものいえ そらまめ 0.63 μSv/h (20時間45分)
49 福島市 福島市立渡利中学校 0.08 μSv/h (38時間00分)
50 福島市 福島市立渡利幼稚園 0.38 μSv/h (21時間13分)
51 福島市 さくら保育園 0.11 μSv/h (37時間00分)
52 福島市 福島市立渡利小学校 0.09 μSv/h (31時間40分)
53 福島市 福島東陵高等学校 0.25 μSv/h (36時間40分)
54 福島市 福島成蹊高等学校 0.26 μSv/h (23時間00分)
55 福島市 福島県立橘高等学校 0.12 μSv/h (49時間00分)
以上
投稿者:かぶん | 投稿時間:14:11
| カテゴリ:原発データ&用語
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コメント(7)
お気楽な調査方法ですねぇ。
「1μSv未満は測定できず」だって。
どこが積算なのよ。
投稿日時:2011年05月14日 00:54 | 福島からfukushima
おはようございます。
1μSv未満は測定できない線量計で測って割り出すこの計算方法で
いいんですか?
実際の値よりかなり低くでてるんじゃないでしょうか?
投稿日時:2011年05月14日 07:06 | an
確かに、0.9μSv/hが一週間ずっと続いてても結果は0になっちまいますねえ。
「児童生徒の行動を代表するような教職員などが」って日本語は少し変ですが(意味は判りますが笑)、ずっと屋外にいるわけじゃなく教室で授業受けてた時間が長いってことでしょうか?まあ「児童生徒の行動を代表」してればそれでいいのかも知れないけど、もし私の想像通りなら「校庭の汚染状況」とは全く違う意味の値ってことですね。よく読まないとそう誤解してしまいそうなので念のため。
それと所詮これは空中の線量の話であって、転んで傷口から入ったとか、木登りして葉っぱに積もってたのを吸ったとかの内部被曝もあり得ると思いますのでそれも念のため。
投稿日時:2011年05月15日 12:31 | 立花
同じ日程で測定したものを子供が学校からもらってきましたけれど、この値とまったく違いますよ。
どういうことですか?
これは低すぎます。
投稿日時:2011年05月21日 01:54 | ふくしま人
どこを測定した数値なのかわかりませんが、高い数値を測定したと全国版で報道までされている場所が、かなり低い数値になっているのは意図的でしょうか。腹立たしく思います。
投稿日時:2011年06月17日 08:18 | 実家は渡利
文科省に電話しました。
この積算線量計を良くご存じの方、いらっしゃいますかと?
すると、誰もいませんとのことでした。
電話に出られた方が、前に原子力関係にいらしたということで
事情を話し、線量計の数値が低めに出る旨伝えると、やはりおかしいとのことでした。おそらく、メーカーに聞いても本当のことは言わないだろうとのこと。どうしても、1msv/年に持っていきたいのでしょう。
魂胆が見え見えです。
電話する前に、学校へ行って校長と教頭にお尋ねすると、電卓を持ってきて、早速数字合わせ。測定器がおかしいとは、思われないのか尋ねると、最初に合わないと言われていたそうです。なぜ、合わないのか聞きましたかの問に「イイエ」!?!
先生には「義を見てなさざるは勇なきなり」と教えてもらったと我が子。「偽を見てなさずか、言う事もなし」さすがに、子供には・・・・言ってしまった。
投稿日時:2011年07月07日 01:55 | nagiwinds橋本義人
この線量計は、1マイクロシーベルト以下は表示されないので、
積算線量が1マイクロシーベルトになった瞬間の積算時間を把握していなければ、正確な被曝量は算出できないのではないですか?
参考程度に、おそらく同じと思われる機器で自宅(仙台市)の庭を計測してみました。
そうしましたら、約6時間半で積算線量が1マイクロシーベルトに達したので、およそ毎時0.154マイクロシーベルトの線量率ということになるのではないかと思います。
この線量計において、積算線量の警報音が鳴る最低設定値が0.01ミリシーベルト(10マイクロシーベルト)で、線量率の場合ですと、毎時0.1ミリシーベルト(毎時100マイクロシーベルト)と、原発周辺部や福島のホットスポットで生活しなければ計測されないような値に設定されており、またなによりも、測定範囲が毎時1マイクロシーベルト以上である(毎時0.9マイクロシーベルトでも毎時0マイクロシーベルトと表示される)ことから原発事故が収束に向かっている今、郡山市など、外部被曝だけみれば比較的安全と言われる地域でこの機器を使用するのは、おかしな感じがしますね。
したがって、この文科省の調査結果がおかしいのは、機器そのものの故障によってではなく、調査の方法に問題があるからではないでしょうか?
実際は0.9マイクロシーベルトでも0マイクロシーベルトと表示されてしまう機器を使うのであれば、4日間の計測値の合計を測定時間合計で割り算して線量率を出すのではなく、何時間何分で1マイクロシーベルトに達したのかを確認してから、線量率を算出するのを数回繰り返して平均値をださなければ意味がない思います。
この機器では、積算線量が1マイクロシーベルトでは警報音がならないので、確認するのが大変ですね。
投稿日時:2011年07月12日 05:45 | bazi