高校生が手話を使ったダンスや歌、演劇などの表現力や正確さを競う「第1回手話パフォーマンス甲子園」が23日、鳥取市で開かれた。北海道から沖縄まで予選を勝ち抜いた13都道府県の20校が参加。石川県代表で、学校生活や行事を振り返る劇と歌を披露した田鶴浜高校が優勝し、鳥取砂丘の砂を固めたメダルが贈られた。
鳥取県は昨年10月に手話を言語と位置づけ普及を進める「手話言語条例」を全国で初めて制定。記念して開催した大会では手話の内容をステージの後ろに電光掲示板で表示し、ろう学校の生徒は手話中心で、その他の生徒は声を出したりしながら手話を披露した。
この日は秋篠宮妃紀子さまと次女の佳子さまも鑑賞された。開会式で紀子さまは「大切なコミュニケーション手段の一つである手話への理解が一層深まることを願っています」と手話であいさつした。
会場に入れなかった人のために近くの県民会館ではパブリックビューイングを実施。鳥取市の主婦(42)は「手話だけの演技では、耳の聞こえない人と逆の立場に身を置くような不思議な感覚を味わえた」と熱演を楽しんでいた。
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