籏智広太
2014年11月23日03時00分
九州再審弁護団連絡会の交流会が22日、玉名市の生命山シュバイツァー寺であり、冤罪(えんざい)被害者4人が自らの体験を集まった弁護士ら約30人に語りかけた。
大分県で起きた女子短大生殺人事件(みどり荘事件)で1995年に福岡高裁で無罪となった輿掛(くつかけ)良一さん(58)は、取り調べで警察官に「お前しかおらんのじゃ」などと言われたと語り、「マスコミ、警察、検察から(冤罪)被害に対する一切の謝罪はない」「裁判で無罪になっても身の潔白を社会に伝えることができないのが現実」などと語った。
鹿児島県議選を巡る「志布志事件」で逮捕され、不起訴となった川畑幸夫さん(69)は、取り調べで家族の名前などが書かれた紙をむりやり踏まされた「踏み字」の体験などを話しながら、取り調べの全面可視化を訴えた。
おすすめコンテンツ