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セクハラで前検事正辞職 静岡、部下の体触り減給
法務省は20日、部下の女性職員にセクハラをしたとして、前静岡地検検事正の糸山隆最高検検事(57)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。糸山検事は同日付で辞職した。
法務省によると、糸山検事は6月、地検関係者が静岡県内で開いた非公式の懇親会の後、女性の体を触るセクハラをした。関係者によると、法務・検察当局の調査に対し「泥酔していて覚えていない」と話した。糸山検事の謝罪を受けた女性は、告訴しないという。
糸山検事は佐賀県出身で早稲田大卒。1983年に任官し、鹿児島地検検事正、山口地検検事正を経て、今年4月11日付で静岡地検検事正に着任した。セクハラ行為の発覚後、8月1日に最高検に異動していた。
最高検は「職員を指揮、監督する立場にある検事正がセクハラをしたことは誠に遺憾。職員の指導を徹底し、再発防止に取り組む」とのコメントを出した。