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長野北部「神城断層」動いた可能性…地震調査委

読売新聞 11月23日(日)20時46分配信

 政府の地震調査委員会は23日、臨時の会合を開き、今回の地震について、長野県北部の「神城(かみしろ)断層」の一部が動いた可能性が高いとする評価を公表した。

 神城断層は、最大でマグニチュード8程度の地震が起きるとされる「糸魚川―静岡構造線断層帯」の一部にあたる。気象庁によると、余震の震源の分布は、神城断層とほぼ重なるという。

 また広内大助・信州大教授(自然地理学)らの研究チームは23日、長野県白馬村を現地調査し、今回の地震で地表に現れた断層を確認した。広内教授は「神城断層が動いたことは間違いない」と話した。

 広内教授によると、地面の断層はほぼ南北の方向に延び、東側の地面が西側に乗り上げる形で、道路や水田などを走っていた。高さ最大80センチの段差が約150メートル続き、断続的に走る断層全体でみると、長さは約2キロ・メートルに及んだ。位置は、これまで確認されていた神城断層とほぼ一致した。

 国土地理院は23日、今回の地震で白馬村の観測点が南東方向に約29センチ動き、約12センチ沈んだと公表した。

最終更新:11月23日(日)23時51分

読売新聞

 

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