1.DORCA 連携

Dolphin と ORCA を連携させると、次のことが可能になります。

(1)ORCA で患者さんの受付を行うと、Dolphin に送信されます。
(2)Dolphin でカルテを作成すると、診療内容が自動的に ORCA に入力されます。

2.DORCA プリンシパル

OpenDolphin には算定ロジックはありません。カルテに記入されたオーダに一切手を加えず、そのまま全てORCAへ送信します。

この原則により、双方のバージョン、日時、患者さん、診療内容の違いを問わず、整合性が保たれます。これはシステムの原則です。何か問題や疑問があれば、いつでもここからスタートしてください。

 

3.日医標準レセプト(ORCA) を用意

ここでは ORCA と Dolphin のバージョンが次の場合を説明します。

ORCAVersion 4.4移行で、日医総研の手順書によってインストールされているもの
OpenDolphinVersion 1.4 以降

4.マスタ検索のための設定

ORCAの点数マスタを引くための設定をします。

4−1.IPアドレス調査
ORCA と OpenDolphin (クライアント)の IP アドレスを調べます。以後の説明ではこれを次の図として説明します。

 

4−2.Postgres 設定ファイル編集
ORCA マシンにログインし、Postgresの設定ファイルを編集してください。

(1) sudo gedit /etc/postgresql/8.x/main/postgresql.conf  <- 実行するコマンドです。x は1または3等のバージョン番号です。

# - Connection Settings -
Listen_address = 'localhost,192.168.1.200'
port = 5432

* Listen_address 行の先頭の # を削除し、ORCA マシンのIP アドレス 192.168.1.200 を localhost の後にカンマで区切って入力します。

 

(2) sudo gedit /etc/postgresql/8.x/main/pg_hba.conf  <- 実行するコマンドです。

# IPv4 local connections:
host all all 127.0.0.1/32 md5
host all all 192.168.1.0/24 trust

* 最後の行を追加し、IP アドレス 192.168.1.x を持つマシンからの接続を許可します。
* 24の意味:サブネットマスク 255.255.255.0 を2進数で表し左から数えた1の数。

 

上記の設定が終わったら postgres をリスタートします。

(3) sudo /etc/init.d/postgresql-8.x stop  <- 実行するコマンドです。
    sudo /etc/init.d/postgresql-8.x start

 

5.ORCA の設定

ORCAマシンにログインし、次の設定を行ってください。

5−1.診療科情報の設定
メニューの「91 マスタ登録」->「101 システム管理マスタ」から 「1005 診療科目情報」を選びます。
診療科目設定の画面で、コードを次のように設定してください。

01 内科02 精神科03 神経科04 神経内科
05 呼吸器科06 消化器科07 胃腸科08 循環器科
09 小児科10 外科11 整形外科12 形成外科
13 美容外科14 脳神経外科15 呼吸器外科16 心臓血管外科
17 小児外科18 皮膚ひ尿器科19 皮膚科20 ひ尿器科
21 性病科22 こう門科23 産婦人科24 産科
25 婦人科26 眼科27 耳鼻いんこう科28 気管食道科
29 理学診療科30 放射線科31 麻酔科32 人工透析科
33 心療内科34 アレルギー35 リウマチ36 リハビリ

 

5−2.接続情報の設定
メニューの「91 マスタ登録」->「101 システム管理マスタ」から 「9000 CLAIM接続情報」を選び、次のように編集します。

CLAIM 接続1 する
送信用コード3 UTF8
送信用アドレス192.168.1.100(Dolphinの IP アドレス)
ポート受付5002
請 求5004

 

5−3.カルテデータ受信サーバの起動
次のコマンドを実行します。

sudo dpkg-reconfigure jma-receipt   <- 実行するコマンドです。

表示される質問にデフォルトのまま答えて行くと、jma-receipt 用に claim server をスタートしますか? 、の画面になります。タブキーで”Yes”を選択し、リターンキーを押します。

次のポート設定の画面は、タブキーで”OK”を選択し、リターンキーを押します。

他の画面は全てデフォルトのまま答えてください。

 

6.OpenDolphin の設定

OpenDolphin クライアントを起動し次の設定を行ってください。

6−1.レセコン設定
ログイン画面の「設定」ボタン -> レセコンアイコンをクリックし、下記のように編集します。

診療行為送信送信するを選択
機種日医標準レセプト(ORCA)
バージョン4.0を選択
CLAIM診療科コードチェックしない
医療機関ID JPNORCA に設定した JPN で始まる医療機関コードの数字部分(12桁)
IPアドレス192.168.1.200(ORCAマシンのIPアドレス)
ポート番号8210
このマシンでORCAからの受付情報を受信するチェックする

7.連携方法

7−1.ORCA から受付情報をDolphinに送信する
ORCA で受付をします。この時必ず保険情報も入力してください。
CLAIM送信のポップアップが出てくるので、「登録」ボタンを押します。
OpenDolphinに受付情報が入ってきます。受付情報は30秒ごとにチェックしていますので、最大で30秒待つ必要があります。

7−2.OpenDolphin から診療データをORCAに送信する
受付リストで患者を選択し、カルテを作成保存すると、ORCA に診療データが送られます。
ORCAで「診療行為」->「中途表示」ボタンを押します。
リストで受信したデータを選択するとDolphinから送信されたデータが表示されます。


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