2014年11月23日22時35分
長野県北部の地震で、政府の地震調査委員会は23日、臨時会を開き、活断層の糸魚川―静岡構造線の北部に位置する「神城断層」が動いた可能性が高い、とする見解を発表した。断層の南側に延びるマグニチュード(M)8級の地震が想定されている活断層への影響について、専門家は注意が必要と指摘する。
気象庁によると、余震は南北約20キロにわたって分布、神城断層の北側部分とほぼ一致していた。気象庁は、今後1週間は震度5強の余震の恐れがあると注意を促している。
住宅被害は、長野県白馬村の堀之内地区で目立った。産業技術総合研究所の近藤久雄主任研究員(地形地質学)によると、もともと湖や湿地で、粘土や泥炭など軟らかいことで知られた地域だという。「ほかの地域より地盤が軟弱で揺れやすかったと考えられる」と話す。
おすすめコンテンツ
朝日新聞デジタルをフォローする
PR比べてお得!