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中国国営テレビが高倉さんの追悼特集11月19日 8時01分
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俳優の高倉健さんが亡くなったことを受けて、中国では18日夜、国営の中央テレビが、25分間にわたって高倉さんを惜しむ特集を放送し、「文化の力を証明した」として高倉さんをたたえるとともに、今の日中関係改善のためには、文化面などで両国の優れた点を認め合うことが重要だと伝えました。
中国国営の中央テレビは18日夜、25分間の番組で俳優の高倉健さんが亡くなったことを特集で放送しました。
番組では初めに、高倉さんが主演し、中国で1970年代後半に公開された映画「君よ憤怒の河を渉れ」が、大ヒットしたことなどを振り返るとともに、「高倉さんは尊敬に値する」などと話す市民のインタビューを伝えました。
そして、中国で有名なキャスター、白岩松さんが「改革開放のドアを開けたとたん、われわれは高倉健に出くわした」と述べ、娯楽の少なかった時代に高倉さんが多くの中国人に深い印象を残したと説明しました。
また、白キャスターは「高倉健は文化の力を証明した。その時代から、今、どんな経験や出来事を手本にすべきだろうか」と述べ、日中関係の改善のためには政治的な信頼を回復しながら、文化面などで両国の優れた点を認め合うことが重要だと伝えました。
歴史認識や尖閣諸島を巡る対立で、日本批判を展開してきた中国の国営メディアが、日本の俳優の死去を大きく取り上げるのは異例です。