2012年10月8日月曜日

【過去記事】「エロ」で日本を貶める人達(2012/01/05)

以前開設していたブログで、特にアクセスの多かった記事を転載します。どうしても残しておきたかったので…。(4/5)

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※文中、猥褻な表現がありますが、今回は「エロ」について大真面目に書いてみました。ご了承下さい。

ティーン雑誌制作に長年携わっているから、男性編集者だから…。と、理由は様々ですがいわゆる「エロ企画」と呼ばれるページを数多く制作してきました。
これは、単純にこの手の企画を、僕自身が得意としていたからかもしれません。

男性誌では「彼女の見つけ方・作り方」から「セックスでオンナをイカせる方法」まで。
女性誌でも「彼氏の見つけ方・作り方」から「セックスでイク方法」や「オナニーでイク方法」などなど…。

媒体の対象年齢によって、その過激度も、内容も千差万別ですが、オシャレな雑誌だろうとなんだろうと、やはり「異性にモテる」がキーワードな訳ですから、ファッションと同様に「エロ企画」は重要なウェートを占めています。
※とは言え、各媒体「エロ」を表紙でガツンと扱う所も少ないですが…
仕事として「エロ」を扱ってきた僕ですが、やはり、一般の方々と比べあらゆる「エロ」の現場を見てきたと自負しています。
援 助交際に励む女子高生にインタビューしたり、AVの撮影現場に潜入したり…。もちろん、プライベートでも「エロ」に触れる機会も人並みにありますが、プロ の「エロ」やディープな「エロ」、アンダーグラウンドな「エロ」など、「エロ」と言っても一言では言い切れないくらいの、壮大な「エロ」世界を見てきまし た。

今回、僕が何を言いたいかというと、最近の、特にネットにおける「エロ」についてです。

以前…、と言っても僕が中学・高校生くらいの時分には、まだ今のような充実したネット環境は皆無と言ってよく、身近な「エロ」と言えば、勇気を振り絞りやっとの思いをして購入した「エロ本」でした。
「エロビデオ」もありますが、こちらは思春期の学生には買うには高く、友人間の貸し借りで自分の所へまわって来るのを今か今かと待つ、と言った感じでした。
※ほんの10年前の出来事を語るだけで、えらくジジ臭い感じです。エロカルチャーは、それほど進化(?)が早いんですね…

それが今や、誰もが使えるGoogleやYahooと言った超大手検索サイトで、エロそうなキーワードを打ち込むだけで、当時僕らが見ていた「エロ本」の何十倍、いや何千万倍のエロ情報を簡単に入手出来ます。

エロ情報ですが、画像も動画も盗撮画像も、芸能人・一般人の流出画像まで様々です。
とにかく「エロ」は、ネットの台頭によって、誰にも身近なものになりました。なってしまった、の方がしっくりきますか…。


ここからさらに表現が過激になります。

「エロ」が身近になった事で「エロ」の需要もかなり大きなものになりました。
数はもちろんですが、その需要には「エロの過激化」も要求されるようになります。

例えばレイプを模した物(中には実際にレイプの一部始終を実際に撮影した物も)、近親相姦物、未成年物、動物との性交を収めた物、バラエティ番組を模した企画物などなど、「エロ」の過激化はとどまる事をしりません。

「裏」という言葉がありますが「エロ」の世界での「裏」は、モザイクがかかっていない無修正の「エロ」の事を指します。
デジタルな「エロ」の世界で「裏」は、もうほとんど常識になっています。



前置きが長くなりましたが、ここからが一番書きたい事です。

海外で言う「ポルノ」や日本の「エロ」について、やはり「エロ」はその国々のライフスタイルを色濃く反映するものだと思います。
日本の「エロ」作品は、外国人にとってみれば新鮮であり、繊細であり(?)と言った様々な魅力があるでしょう。
その反対にも同様の事が言えるはずです。

「HENTAI」という、日本独自の「エロ」カルチャーを指すキーワードも、局地的にですが認知されつつあると聞きます。

以下は、語弊を招く表現ですが、僕個人が思う事です。
最近のネット上における「エロ」な世界では、やたらと「JAPANESE」や「日本人」と言った表記が見られるように感じます。

この「日本人」や「日本」を強調した「エロ」コンテンツがとにかくひどい。

避妊などしないのはあたり前、「裏」であることはあたり前、一人の女性をレイプまがいで複数の男性で犯したり、複数男性の精液を一人の女性の性器に流し込んだり、女性の体が壊れてしまうような乱暴な性行為をしてみたり…。
普通の日本人として、直視出来ないような、倫理観を疑うような、おぞましい「エロ」が垂れ流されています。
※海外で制作された「エロ」コンテンツと比べて…という視点からの見解です
こんな物を、日本発の「エロ」カルチャーと言うなら、あまりにも馬鹿げているし、悲しい事です。

「エロ」は先述した通り、国家や人民、地域はもちろん、時代も反映するものだと思いますが、これほどに非人間的な「エロ」は、本当に要求されたものなのでしょうか?
僕は違うと思います。

なぜなら、上記のような「JAPANESE」や「日本人」を強調したエロコンテンツの制作に、多くの「日本人ではない」人々が携わっている現実があるからです。

数多く見てきた「エロ」の現場を通じて、僕が率直に思う事です。
また、これは制作側の人間にだけではなく、男女出演者側にも共通しています。

彼らには、自らの性的欲求の解消や金銭的欲求の充足と言った理由とは別に「日本を貶める」と言った目標があるようにしか思えないのです。

「日本人女性の×××人に一人がAV出演の経験がある」
などと言った、狂った報道がなされます。確かに、日本でも日々多くのアダルトコンテンツが供給され続け「貞操概念が欠落した日本人」というイメージを、世界の人々が持っているかもしれません。

ジジ臭くて結構、堅物と言われても大いに結構です。

しかし、このような下劣すぎる「エロ」も、垂れ流し続ければ垂れ流し続ける程、それが普遍化していきます。
そして、日本人に対するイメージにまでも定着してしまいます。
これは本当に危険な事、ではないでしょうか?

日本や日本人のイメージを「エロ」を通して貶める人達が、確実に存在します。

僕は「エロ」で日本が貶められているような現状が、悔しく残念で、苦痛でたまりません。

駄文乱文、読みにくい部分や不快な表現が多々あった事をお詫びしたいと思います。

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