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【プロ野球】

松井裕が侍エースに名乗り 1000万円増の2500万円で更改

2014年11月23日 紙面から

契約更改を終え来季の目標を掲げる松井裕樹=仙台市の球団事務所で

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 ルーキーシーズンを終えた楽天の松井裕樹投手(19)が22日、仙台市内で初めての契約更改交渉に臨み、1000万円増の年俸2500万円でサイン。侍ジャパンの小久保裕紀監督から期待を寄せられた左腕は「そういうところで勝負したい」と、侍エースに名乗りを上げた。

 平板だった松井裕の口調が変化した。強く、明確な決意表明。「日米野球を見ていて、ああいうところで勝負したいと思いました」。侍指揮官から菊池(西武)とともに左腕エース候補の期待を寄せられ、眠っていた勝負魂に火が付いた。

 第3戦で先発した則本の雄姿は、背筋を伸ばしてテレビ観戦。5イニング完全の快投を演じた先輩に「感動しました。すごかったです」と、ただただ感服した。次は自分が−。その思いは、瞬く間に全身を駆け巡った。

 来年3月に予定される強化試合は、若手主体で侍ジャパンが編成される方針。「小久保さんも左の先発(が必要)と言われていた。がぜん、やる気というか、身が引き締まりました。オフの練習にも、さらに力が入ると思います」

 もちろん、まだ力が足りないことは自覚している。今年は2軍降格、中継ぎでの起用など紆余(うよ)曲折があった。終わってみれば4勝。「全然満足はしていません」。球団の評価もシビアだ。昨年の則本が4800万円アップを勝ち取ったのとは対照的に、1000万円増にとどまった。

 来年1月に予定している自主トレは、その則本や田中(ヤンキース)らと行う。「先発投手としては全試合完投が究極の目標。1つでも多く、先輩に話を聞きたい」。イヌワシ軍団のエース、そして侍のエースへ。松井裕は明確な目標を定めた。 (井上学)

(金額は推定)

 

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