本屋や図書館で溢れかえる絵本を前に、一体子どものためにどれを選んだらよいか、日々迷っているママやパパも多いのではないでしょうか。
そこで今日は、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』の著者の立石美津子が“お薦めの絵本”をご紹介したいと思います。
■1:『はらぺこあおむし』(偕成社)
食いしん坊のあおむしがリンゴ、ペロペロキャンデー、洋ナシ、スモモ……と、食べて食べて太っちょになっていきます。でも、最後には蝶に変身。食べ物は子どもにとっては最大の関心事。画家エリックカールの芸術的な色使いは子どもの美的センスを磨くことでしょう。
■2:『あたし、ねむれないの』(偕成社)
人形と一緒じゃないと不安で眠れない女の子が主人公。でも人形はくまちゃんと一緒でないと眠れないと言い、そのくまはくまで別の子と一緒じゃないと……とエンドレスに続き、ベッドはぬいぐるみで溢れ返ります。眠りにつく時の子どもの不安感が見事に描かれています。
■3:『おやすみなさい フランシス』(福音館)
眠りにつくまでの子どもの心の描写がリアルです。見上げた天井のヒビから「虫でも出てくるんじゃあないかしら」と不安になり、椅子にかかっているガウンが大男に見えて不安になり、何度もママ、パパの寝室に行き叱られる……こんなご家庭、実際ありますよね。
前述の『あたしねむれないの』に比べるとかなり長文ですが、挿絵や、フランシスの言葉は小さな子どもの興味を捉えること間違いナシです。
■4:『ねこのかあさんのあさごはん』(小学館)
ネコ一家の朝ごはんの風景を描いた一冊。
ネコのママが納豆ごはんにしたり、おにぎりにしたりと、子ども達にご飯を食べてもらおうと工夫して朝食づくりをする姿にほのぼのとした気持ちになります。
ネコの世界ながら色々な朝ごはんが登場しますので、この本をきっかけに子どもの偏食がなくなるかもしれませんよ。
■5:『おばけのてんぷら』(ポプラ社)
天ぷらを作っているうさぎが、自分のメガネも揚げてしまいます。見えないうさぎは飛び込んできたお化けにも衣をつけて揚げてしまいます。おばけの運命は……。笑える楽しい一冊です。
■6:『てぶくろ』(福音館)
世界的に売れている超ロングセラー作品。
老人が落とした手袋にネズミ、蛙、イノシシ、熊……と、入りきれないほどの動物が住みつきます。ページが変わると手袋に屋根が付いたり窓が加わったり。決してカラフルではないけれど、細かい描写が子どもの興味を惹きつけることでしょう。
■7:『からすのパン屋さん』(偕成社)
大勢のカラスの子育てをしながらパン屋を切り盛りするカラスの夫婦が描かれています。
子ども達のアイデアで電車パン、スイカパン、お鍋パンなど面白パンを沢山作り、店は大繁盛。子どもが大好きなパンがこれでもかとたくさん、細かく描かれていて「面白い!」の一言です。
子どもと一緒に沢山のパンを摘まんで食べる遊びも出来るのでは。
■8:『ペンギンのお買いもの』(幻冬舎)
ペンギン家族がデパートへ買い物に出かけます。好奇心旺盛の末っ子は各階であっちへ行ったりこっちへ行ったり。『ウォーリーを探せ』のペンギン版とも言えるかもしれません。「赤い帽子のペンギンはどこかな?」と主人公以外のペンギンの服装や持ち物探しをして遊ぶことも出来ます。
色とりどりの商品に心奪われて迷子になるペンギンはまるで我が子を見ている感じがしますよ。
いかがでしたか? どれも「あっ見たことある!」「私も子どもの頃、読んでもらった~」という絵本だったと思います。20年、30年と経っても増版されているものは良書の証拠です。是非、一度手に取ってみてくださいね。
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【参考】
※ 立石美津子(2013)『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』等。