2014年11月23日11時37分
長野県北部を震源とする最大震度6弱の地震から一夜が明けた23日、地震でけがをした人は長野県内で39人に上った。警察庁によると、7人が重傷という。
同庁の同日午前9時現在のまとめによると、震度5強を記録した同県白馬村で23人がけがを負い、うち4人が骨折などの重傷。長野市では9人がけがをし、うち2人が重傷を負った。松川村でも1人が脱臼する大けがを負った。このほか大町市で2人、小川村2人、飯綱町1人、小谷村1人がけがをした。警察庁は同日午前7時45分の時点で、負傷者を57人と発表したが、警察官が医療機関に直接確認して、訂正した。
白馬村神城では、住宅7棟が全壊したが、住民計26人全員が救出された。長野市では花火を打ち上げるための鉄塔が倒れたが、道路や電線などに被害はなかった模様だ。同県岡谷市では、落下した看板が車両に当たったほか、長野市や小川村では住宅などの壁が崩壊したとの情報もあるという。
長野県によると、23日午前8時半現在、小谷村で346人、白馬村で90人、小川村で16人が計14カ所の避難所に自主避難した。停電も続いており、午前1時現在で、大町市や白馬村で計約700戸に上った。長野市と白馬村、小川村で700戸以上が断水しており、自衛隊などが給水支援を始めている。
小谷村のJR大糸線の白馬大池―千国駅間では、線路わきの斜面が崩落。JR東日本長野支社によると、線路上に土砂が流入し、信濃大町―南小谷駅間の上下線で終日運転を見合わせている。復旧の見込みは立っていないという。
気象庁は23日午前、この地震の深さを10キロから5キロ、地震の規模を示すマグニチュードを6・8から6・7に変更し、発表した。今後1週間程度、最大震度5強の余震が起きる可能性があるとして、警戒を呼びかけている。
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