地震:震源浅く強い揺れ…長野震度6弱

毎日新聞 2014年11月22日 23時49分(最終更新 11月23日 02時47分)

長野県北部で発生した震度6弱の地震を受け、記者会見をする気象庁地震火山部の長谷川洋平・地震津波監視課長=気象庁で2014年11月23日午前0時6分、竹内幹撮影
長野県北部で発生した震度6弱の地震を受け、記者会見をする気象庁地震火山部の長谷川洋平・地震津波監視課長=気象庁で2014年11月23日午前0時6分、竹内幹撮影
長野県北部周辺で起きた主な地震の震源
長野県北部周辺で起きた主な地震の震源

 22日夜に発生した長野県北部を震源とするマグニチュード(M)6.8の地震は、震源の深さが約10キロと浅かったため、長野市などでは震度6弱の強い揺れに見舞われることになった。

 震源の近くには、本州中央部を南北に横切る活断層「糸魚川−静岡構造線断層帯」が走っている。全長140〜150キロに及ぶ国内最大級の活断層だ。

 国の地震調査委員会は、この断層の平均活動間隔を約1000年と想定。直近では約1200年前にM8程度の地震が発生している。地震調査委は、30年以内に同規模の地震が発生する確率を14%と想定しており、活断層の中では地震発生確率が高いグループに含まれる。

 山岡耕春・名古屋大教授(地震学・火山学)は「今回の震源付近ではM6級の地震が100年に1〜2回ほど発生しており、比較的地震の起きやすい場所と言える。今回ほどの規模ではないだろうが、当面、余震に注意すべきだ」と話す。【八田浩輔、阿部周一】

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