唐突な本棚晒し祭り - Danas je lep dan.に触発されて自分の本棚も晒してみる。 しかし「カバーがかかっててほとんど見えない棚」「薄い本ばかりで何があるのかさっぱり分からない」といった棚を出すと出オチ感がハンパではないので、ある程度本が見やすい棚だけ紹介する。職場の図書館の棚を晒したほうが面白いのだが、それはそれで量が多すぎて厄介なのでやれない。 一つ目。文庫本の棚の一つから。 岩波文庫はある程度買っているのだが、破損して捨てたり他の棚に置いたりでちゃんと揃っていない。 中央の茶褐色でほとんどタイトルが見えない2冊は1939年の岩波文庫版『耳袋』。実は他の棚に上中下の3巻になった1991年版『耳嚢』もある。 この中で一番よく使うのは『近世風俗志(守貞謾稿)』で、小説を読む際や歴史本を読む際にしばしば参照する。 カバーがかかっているのは『近世風俗志』の5巻。3巻はどこにいったのか。 『ホフマン短篇集』がこの並びにあるのはすごい違和感があるが、多分適当に突っ込んだのだと思う。 2つ目。平凡社東洋文庫の棚から。 『和漢三才図会』はよく使う巻だけ取りやすい位置に置いている。これも江戸時代やそれ以前を知る資料の一つで、ブログの材料に使う事もある。 『甲子夜話』も読んだ順番で並びがずれている。これは単純に読み物として読むことが多い。 東洋文庫は場所を取るので、電子書籍で買いなおすか悩んでいる。 3つ目。単行本のコーナーの一つ。 この中で一番よく使うのは『妖怪と精霊の事典』。『ヘルボーイ』を買って最初に読む時は必須だ。 『エンサイクロペディア・クトゥルフ』を読むと正気度喪失1D6/2D6、<クトゥルフ神話>に+9%、<オカルト>に+1%。 カバーがかかっているのはどれも小林宏明の本。小林宏明の本はブログでの翻訳の参考にしている。 白井光太郎の『植物妖異考』は1929年の岡書院発行のものを製本しなおしている。 4つ目。さらに面白味のない文庫本の棚。 HPL、ポー、泉鏡花という、合っているようで合っていない三者の本が並んでいる。 右端の『葉隠』は下の棚に中・下巻がある。なぜ小説のところにあるかって? 隆慶一郎の影響としか言いようがない。 カバーがかかっているのはラヴクラフト全集の7巻。これだけ出版が遅かったので新しい。 下にかすかに見える横にした本は角川日本古典文庫の『宇治拾遺物語』。 さて、図書館学関係の本はほとんど職場だし、武術やミリタリーの本はそれほど多くない。 自然科学系の本や社会科学の本はカバーがかかっている棚で、本の厚さとカバーの違いで判別している。 こうして見ると、ブログで扱う話題と関係ない本が多い。2014-11-22
■大学図書館司書が自分の本棚の一部を晒す