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【ゴルフ】

松山、スピースが18番でイーグル競演 松山が首位、スピース2位

2014年11月22日 紙面から

2日目のラウンドを終え、握手をする松山英樹(左)とスピース=宮崎・フェニックスCCで(佐伯友章撮影)=宮崎・フェニックスCCで

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◇ダンロップ・フェニックス<第2日>

 ▽21日、宮崎市、フェニックスCC(7027ヤード、パー71)▽晴れ、気温20・1度、風速2・1メートル▽賞金総額2億円、優勝4000万円▽83選手▽観衆3062人

 世界を舞台に“出世争い”をしている22歳の松山英樹(レクサス)と21歳のジョーダン・スピース(米国)が、がっぷり四つに組んだ。同組対決2日目はともに64で回り、松山が通算10アンダーで単独首位、スピースが通算9アンダーで2位タイ。18番はともにイーグル競演で、ギャラリーは日米ホープ対決に沸きに沸いた。3日目は今季日本で初勝利を挙げて上り調子の27歳、I・H・ホ(韓国)を交えた日韓米の最終組決戦となる。

◆残り240ヤード20センチピタリ…大歓声

 松山が通算8アンダー、スピースが通算7アンダーで迎えた18番ティーグラウンド上で、2人は「明日も一緒かな」と会話を交わしていた。「計算したら(同組になるには)ジョーダンがイーグルが必要と分かって。取れるのかなと思って見ていました」(松山)と言うが、現実となった。

 第1打はともにフェアウエーキープ。先に松山が残り240ヤードを4番アイアンでピン奥20センチにつけると、ギャラリーから大歓声。今度はスピースの番。松山に負けじと残り239ヤードの第2打をロフト21度のハイブリッドでピン奥50センチにつけると、再び大歓声となった。松山は「グリーンに乗って、イーグルパットが打てたらいいくらいで…。スピースの方がすごいですよ」と自身のショットの評価もそこそこに相手を称賛した。

 他ホール計でも6バーディー(1ボギー)を奪い、64をマークした松山は「アメリカの開幕戦と2戦目はショットが良くてパットが悪かった。マレーシアと上海ではショットが悪くて、パットが良かった。今はちょうどかみ合ってきているのかなと思う。短いバーディーパットを外しているし、納得はしてないけど、それもゴルフと思っている。(パットで)長いのが3つ入ったのが一番よかった」。5番8メートル、11番7メートル、12番6メートルのバーディー奪取を、今大会の18ホールでの自己ベストスコア更新の要因に挙げた。

 3日目は思惑通り、スピースと最終組。「向こうはちょっと体調が悪いみたいだけど、それでもこんなスコアを出してくるのは、すごいと思う。でも、感心ばかりしていると負けるので、自分も相手に感心されるくらいのいいプレーをしたい」と、闘志をむき出しにした松山。残り2日間、主催の契約先への“恩返しV”に向けて爆走する。(櫛谷和夫)

◆こちら50センチ…大歓声

 スピースは18番(パー5)の2打目をピンの5メートルほど手前に落とした。ボールは、先に打った松山の球をかすめるように転がり、50センチにぴたり。「これで3日目もヒデキ(松山)と一緒に回れる。ベリーエキサイティングだ」と拳を握り締めた。

 前夜、38度の熱を出して、宿泊先のホテルまで医師に来てもらった。一夜明けても悪寒が続いたが、いざプレーを始めると、体調不良がウソのような快進撃。ボギーは3パットした4番だけ。18ホール中16ホールでバーディーパットを打つという、ほぼ完璧なラウンドだった。「最後にイーグルが取れたので、体の調子は全然大丈夫」と表情にも明るさが戻った。

 松山との対決が注目されていることは、もちろん知っている。それでも「特に意識しているわけではない。本当の勝負は最終日のバックナインだ」。日本でも人気急上昇中で、プレー後は小雨の中、ファンがサインを求めて殺到した。(大西洋和)

 3日目も松山との同組が決定。初日は69で1打遅れ、2日目は64で引き分け。今年のマスターズで2位に入った実力を日ごとに発揮している米国期待のエース候補は、ライバル対決第3章でさらに真価を発揮しそうだ。(大西洋和)

 

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