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【ゴルフ】

木戸愛 8位に急浮上 父の叱咤効いた

2014年11月22日 紙面から

◇大王製紙エリエールレディス<第2日>

大王製紙エリエール・レディス第2日、18番で3打目を放つ木戸愛=香川・エリエールGCで(武藤健一撮影)

写真

 ▽21日、香川県三豊市・エリエールGC(6428ヤード、パー72)▽晴れ、気温17・1度、風速0・5メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽93選手(うちアマ8人)▽観衆1668人

 初日45位だった木戸愛(24)=ゼンリン=が7バーディー、ノーボギーのベストスコア65をマーク、通算7アンダーとして首位に4打差の8位へ急浮上した。今季はここまで賞金ランク37位。逆転V&次週の最終戦出場を目指し、残り2日間に臨む。首位は11アンダーまで伸ばした北田瑠衣(32)。1打差の10アンダー2位に全美貞(ジョン・ミジョン、韓国)、9アンダー3位に初日首位の上田桃子(28)、賞金女王決定Vを目指すアン・ソンジュ(韓国)が続いている。

 身長174センチ、股下84センチの“ストライド走法”で、木戸がリーダーボードを一気に駆け上がってきた。

 7バーディーを奪取。12番からは3メートル、6メートル、カラーからの4メートルを決めての3連続。本人が自画自賛したのは、2つめのバーディーを奪った4番パー4だ。

 グリーン手前エッジまで105ヤード、そこからピンまで9ヤードの残り114ヤード。木戸の前には木の枝がせり出していた。ウェッジでは球が上がって枝に当たるため、6番アイアンで転がすと、それが会心の一打となった。「手前から砲台を駆け上がらせて…ピンそば30センチについたんです! 低い球は苦手だったから、去年までの私なら無理してウェッジ使って失敗してるか、諦めて横に出してるか。でも最近はトラブルショットも練習してるので引き出しが増えた。それができた。自信になりました」と興奮気味に語った。

 今年初めから芹沢信雄(55)に技術指導を受けている。夏場までに最大の弱点だったグリーン周りからの基本アプローチを習い「グリーンを外した時も楽しくなりました」。その後、スイングアドバイスも受けつつ、コースレッスンでは「状況に応じたさまざまな打ち方、考え方も教えてもらってます」という。

 尊敬する父・修さんからの叱咤(しった)もあった。「先週の伊藤園レディスを見に来てくれたんですけど、私は意気込みすぎて空回りして予選落ち。最終戦に出るために3位以内に入ることばかり考えてて…」。そんな娘を見抜いた父は「自分を知り、自分を見つめてやりなさい」とアドバイスしてくれたという。

 「私、自分の調子や実力も考えずにやってた。だから今週は自分を知る旅のつもりで何でもスポンジみたいに吸収して、シーズンを終わりたい。もちろん、優勝を目指して、その向こうには最終戦もありますけど」。父からの喝も胸に刻み、木戸が待望のツアー2勝目へ前進する。 (月橋文美)

 

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