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2014年11月22日

過去9年間のインデックス投資界の出来事と私の投資スタイル変遷

インデックス投資と一口に言っても実際の投資スタイルはかなり細分化されます。中でも商品選択を決める大きな要素としては「コスト重視」か「ほったらかし重視」かという視点でしょうか。

私は今ではほったらかし重視派ですが、インデックス投資を行う環境が整ってきたのはこの10年弱、それに合わせて投資スタイルもコスト重視からほったらかし重視に変化しています。

過去9年間のインデックス投資界の出来事と私の投資スタイル変遷をまとめてみました。

導入期(2005年~2006年)

当時、インデックス投資を扱うブログは数えるほどしかありませんでしたが「ファンドの海」「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」「NightWalker's Investment Blog」「ホンネの資産運用セミナー」など、今でも人気の老舗ブログを情報源として非常に良く読ませて頂きました。

私が初めて投資信託を購入したのが2006年2月。「外国債券インデックスファンド(旧:中央三井外国債券インデックスファンド)」でした。年率0.7%の信託報酬は今となっては高すぎますが、当時は他に外債インデックスファンドの選択肢は無く、最も低コストな部類だったと思います。まだノーロードが一般的ではなくて、販売手数料として1%程度支払うのも許容された時代。

あちこちのマイナー証券や地方銀行に口座を開設して、いかに低コストの投信を見つけるかが話題となっており。私もブログを開設し情報収集に励んでいました。

勉強するにつれて色々と試してみたくなるもので(ブログネタにもなる)、2006年末当時のポートフォリオがこちら。

インデックスファンドが中心ではありましたが、流行りものアクティブファンドや個別株にも手を出していました。最初からインデックスファンドオンリーでなかった事は、実は私にとって良い経験になっていて、それまで経済や投資に全く興味や縁が無かった理系バカの私が、財務諸表はどうやって読むのか?と勉強するキッカケとなりました。

 

確立期(2007年)

2006年10月に楽天証券が米国株ETFの取り扱いを開始しました。2007年7月には私も初めて海外ETF(SPY、EFA)を購入しています。

ここらで、インデックスファンドを積立てて、ETFへリレーするスタイルが確立しました。

自分でまめ株を集めて作ったオリジナルファンドがそう簡単にはTOPIXに勝てない事、個別株の値動きは精神的に良くないこと、ETFの逆張りタイミング投資も結局底がわからないので更に損失を広げる事などを学びました。

2007年末には、個別株投資をやめ、完全にインデックスファンド又はETFの積立とする方針に転換しています。当時まだ、自動積立に対応するファンドも限られており、手動で毎月タイミングを見ながら積立てるスタイルです。

成長期(2008年~2013年)

2008年1月のSMTインデックスファンド(旧:STAMインデックスファンド)がシリーズで登場した事が非常に大きな影響を与えました。低コストインデックスファンドによるアセットアロケーションの構築が可能となったのはSMTインデックスファンドの功績です。
現在SMTと双璧のeMAXISインデックスファンドシリーズが登場したのは2年弱が経過した2009年10月の出来事でした。

私が初めてメディア(日経マネー)の取材を受けたのが2008年1月、インデックス投資家とはじめてオフ会に参加したのが2008年2月、個人投資家の手による「第1回インデックス投資ナイト」が開催されたのが2009年1月と、この頃はイベントが盛りだくさんでした(ん?フラグ?)。

リーマン・ショックを経験して、改めて資産運用(形成)のあり方を見直し、住宅ローンの繰上げ完済、保険の見直しを行っています。また資産管理に関わる手間もある意味コストと考え、証券口座の集約(投信、ETFの移管)も進めるなどの動きがあり、現在のスタイルがほぼ固まった時期です。

2010年末には水瀬ケンイチさんと山崎元さんの共著「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」が出版されていますね。新書で簡単に読める良書ですので、ぜひ一度読まれる事をお勧めします。

熟成期(2013年~)

2013年末の軽減税率の終了をキッカケに、海外ETFから撤収しインデックスファンドに移行する事としました。

これまで、明示されたコストである信託報酬を下げる事を第一に考えてきましたが、運用が仕事でも趣味でもない私にとっては、完全放ったらかしでお金に働いてもらうのが理想です。リレー投資という面倒な事をやめて、インデックスファンドの自動積立オンリーのスタイルを選択しました。今のところ全く問題はないので当面このスタイルが続くと思います。

さて、どうでしたか?
投資ブログの過去記事をさかのぼって読んでいくと、こういった心境や環境の変化がわかり、ノンフィクションドラマとして面白いところかと思います。この連休にお気に入りの投資ブログの過去ログをさかのぼってみてはいかがでしょうか。(ちなみに当ブログの過去記事はすぐ左の月別アーカイブよりアクセスできます)

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